中国でiPhoneにVPNを設定するには、日本にいるうちにApp StoreからVPNアプリをダウンロードしておくのが鉄則。中国のApp StoreではVPNアプリが削除されているため、到着後のインストールは困難だ。
2017年7月、AppleはApp Store中国版からVPNアプリを大量に削除。中国のApp StoreではNordVPN・ExpressVPN・Surfsharkなど主要なVPNアプリが検索しても表示されない。日本のApple IDを使い続けている限り日本のApp Storeからダウンロード可能なので、Apple IDの地域設定は絶対に変更しないこと。
なぜ渡航前の準備が必須なのか
iPhoneユーザーにとって問題なのは、App Storeの地域が「中国」になっているとVPNアプリが入手できない点だ。日本のApple IDを使い続けている限り日本のApp Storeからダウンロード可能なので、Apple IDの地域設定は絶対に変更しないこと。
渡航前のセットアップ手順(出発1週間前まで)
推奨VPNサービス比較
NordVPN
月額$2.99〜
- 同時10台接続
- 難読化サーバー搭載
- 30日間返金保証
- 日本語サポート24/7
ExpressVPN
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- 全サーバー難読化対応
- Lightway高速プロトコル
- 30日間返金保証
Apple IDの国設定を守る(最重要)
渡航中にApple IDの国を「中国」に変更すると深刻な問題が発生する。インストール済みのVPNアプリが消える可能性があり、元の国に戻すのも面倒だ。Apple IDの国設定は日本のままにしておくのが絶対ルール。中国のアプリ(WeChat・百度地図等)は日本のApp Storeでもダウンロードできるので国を変更する必要はない。
中国到着後に接続できない場合の対処法
空港のWi-Fiに繋いだ瞬間から、GFWの影響を受ける。到着後に最初にやるべきことは、VPNアプリを起動して接続すること。以下の対処法を優先順位の高い順に並べておく。
- プロトコルを切り替える — NordVPNならOpenVPN(TCP)→OpenVPN(UDP)→IKEv2の順に試す。ExpressVPNなら「自動」→Lightway(TCP)→Lightway(UDP)の順だ
- 接続先サーバーを変更する — 日本サーバーがダメならシンガポールやアメリカのサーバーを試す
- VPNプロバイダーの中国専用ミラーサイトにアクセス — NordVPNやExpressVPNは中国国内からアクセスできるミラーサイトを用意しており、そこから最新の推奨設定やサーバー情報を取得できる
iPhoneの手動VPN設定(バックアップ手段)
万が一VPNアプリが正常に動作しなくなった場合の代替手段として、iOSの手動VPN設定を覚えておこう。
この方法はアプリが使えない緊急時のバックアップとして有効だが難読化機能が使えないため中国ではブロックされやすい。あくまで最後の手段として認識しておこう。
中国での日常的なiPhone VPN運用のコツ
- バッテリー対策 — VPN常時接続で通常より10〜20%程度バッテリー消費が増加。外出時はモバイルバッテリーを持ち歩くか、不要な時はVPNをオフにして節約
- ショートカットアプリで自動化 — 「Wi-Fiに接続したらVPNをON」というオートメーションを設定しておけばVPNの起動し忘れを防げる
- iCloud Private Relayをオフ — 中国ではVPNと競合する場合があるため、設定→Apple ID→iCloud→Private Relayをオフにしておくのが安定動作のためには無難
- 通知設定をON — VPNアプリの通知設定をONにしておくと接続の切断を即座に検知してすぐ再接続できる
iPhoneの機種別の注意点
iPhone 15以降のモデルはeSIM専用(米国モデル)またはデュアルSIM対応で、中国のeSIMを追加する場合はVPN設定との干渉に注意が必要だ。中国のSIMをセカンダリスロットに入れた場合、データ通信の切り替え時にVPN接続が切断されることがある。データ通信に使用するSIMを固定しておくのが安定動作のコツだ。古いiPhone(iPhone 8以前)はiOSのサポートが終了している場合があり、最新のVPNアプリが動作しないリスクがある。渡航前にiOSを最新バージョンにアップデートし、VPNアプリの動作を確認しておこう。
iPhoneでのVPN設定の詳細は「中国でiPhoneにVPNを設定する方法」で画像付きで解説している。中国対応VPNの選び方は「中国おすすめVPN」を参照してほしい。