トラブルシューティング中級者向け更新: 2026-03-02

VPN接続してもIPアドレスが変わらない時の対処法

VPNに接続したのにIPアドレスが変わっていない場合、VPNが正しく機能しておらず、あなたの本当のIPアドレスがインターネット上に露出している状態です。プライバシーとセキュリティ上のリスクがあるため、すぐに対処しましょう。

セキュリティリスク

IPアドレスが変わっていないということは、VPNトンネルが確立されていないか、何らかのリーク(漏洩)が発生しています。プライバシー保護が機能していない危険な状態です。

IPアドレスが本当に変わっていないのか確認する

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VPN切断時のIPを記録
VPNを切断した状態でブラウザから「whatismyipaddress.com」にアクセスし、表示されるIPアドレスをメモしてください。これがあなたの本当のIPアドレスです。
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VPN接続時のIPを確認
VPNに接続し、同じサイトにアクセスします。表示されるIPアドレスが変わっていればVPNは正常に機能しています。接続先サーバーの国のIPアドレスが表示されるのが正しい状態です。
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リークを診断
IPアドレスが同じままなら、VPNトンネルが確立されていないか、何らかのリーク(漏洩)が発生しています。以下の対処法を順番に試してください。

WebRTCリーク — ブラウザ経由の漏洩

VPNアプリ上は「接続済み」と表示されているのに、ブラウザでIPを確認すると変わっていない。この場合、最も疑わしいのがWebRTCリークです。

WebRTCとは

WebRTC(Web Real-Time Communication)はブラウザのビデオ通話やファイル共有に使われる技術ですが、VPNトンネルをバイパスしてローカルIPアドレスや本当のパブリックIPアドレスをリークすることがあります。特にChrome、Firefox、Edgeで発生しやすい問題です。

  • Firefox対処法:「about:config」を開き、「media.peerconnection.enabled」をfalseに設定
  • Chrome対処法:「WebRTC Leak Prevent」などの拡張機能をインストール
  • NordVPN/ExpressVPN:ブラウザ拡張機能にWebRTCリーク防止機能が組み込まれているため、導入するだけで対策できます

スプリットトンネルの設定ミス

スプリットトンネルは、特定のアプリや通信だけをVPN経由にする機能ですが、設定を誤るとブラウザがVPNトンネルから除外されていることがあります。

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スプリットトンネル設定を確認
VPNアプリの設定画面で「スプリットトンネル」の項目を確認してください。「すべてのアプリをVPN経由にする」が選択されているか、使用中のブラウザがVPN対象に含まれているかをチェックします。
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一時的に無効化
設定に自信がなければ、スプリットトンネルを一旦無効にして全通信をVPN経由にするのが安全です。これでIPが変われば、スプリットトンネルの設定ミスが原因と確定できます。

DNSキャッシュとブラウザキャッシュの問題

VPN接続前のDNS情報やブラウザのキャッシュが残っていると、IPチェックサイトが古い情報を返すことがあります。

  • Windows DNSキャッシュクリア:コマンドプロンプトでipconfig /flushdns
  • Mac DNSキャッシュクリア:ターミナルでsudo dscacheutil -flushcache
  • ブラウザキャッシュクリア:Ctrl+Shift+Delete(Windows)またはCommand+Shift+Delete(Mac)
  • シークレットモードで確認:キャッシュの影響を完全に排除できます

IPv6リーク — 見落としがちな漏洩経路

IPv6リークの危険性

VPNがIPv4通信のみをトンネル化し、IPv6通信がVPNの外を通っている場合、IPv6対応のサイトに対して本当のIPv6アドレスが漏洩します。

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IPv6リーク保護を有効化
VPNアプリの設定で「IPv6リーク保護」を有効にしてください。NordVPN、ExpressVPN、SurfsharkはいずれもIPv6リーク保護を標準で搭載しています。
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OS側でIPv6を無効化
設定項目がない場合は、OS側でIPv6を無効にする方法もあります。Windowsなら「ネットワーク接続」→使用中のアダプタのプロパティ→「インターネットプロトコル バージョン6(TCP/IPv6)」のチェックを外します。

根本的な対策:リーク耐性の高いVPNを選ぶ

安価なVPNや無料VPNの中には、DNSリーク保護やIPv6リーク保護が実装されていないものが存在します。IPが変わらない問題が繰り返し起きるなら、リーク保護機能が充実したVPNへの乗り換えが根本的な解決策です。

VPNのセキュリティ機能についてはVPNセキュリティガイドで、プロバイダの選び方はVPN比較で詳しく解説しています。

IPリークを定期的にチェックする習慣

定期チェック推奨

IPリークは一度直しても、OSのアップデートやネットワーク環境の変更で再発することがあります。月に一度は「ipleak.net」や「browserleaks.com」でリークチェックを行う習慣をつけてください。

  • IPアドレスがすべてVPNサーバーのものであること
  • DNSサーバーがVPNプロバイダのものであること
  • 自宅のIPアドレスやISPの情報が一つも表示されないこと
  • VPNアプリのアップデート直後は必ず確認
  • OSのメジャーアップデート直後も必ず確認

IPリークの問題は、単にプライバシーが侵害されるだけでなく、ストリーミングサービスのジオブロッキングにも影響します。本当のIPアドレスが漏洩していると、VPN経由で別の国のサーバーに接続していても、サービス側にはあなたの実際の位置が分かってしまうため、コンテンツのブロックが解除されません。IPリークの対処はVPN活用の基本中の基本です。

IPアドレスの基礎知識

IPアドレスは、インターネット上のデバイスを識別するための固有の番号です。IPv4(例:203.0.113.1)とIPv6(例:2001:db8::1)の2種類があり、VPNはこのIPアドレスをVPNサーバーのものに置き換えることでプライバシーを保護します。自宅のIPアドレスはISPから動的に割り当てられるのが一般的ですが、ルーターを再起動しない限り変わらないことが多いです。VPNを使わない限り、訪問するすべてのWebサイトに自宅のIPアドレスが記録されることを理解しておいてください。VPNの基礎を体系的に学びたい方はVPN入門ガイドをおすすめします。

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