サブスク節約で接続すべき国はサービスごとに異なるが、トルコ、アルゼンチン、インドの3ヶ国がほぼすべてのサービスで安い。ただし「最安の国」は価格改定や為替変動で常に入れ替わるため、契約前に最新の料金を確認する習慣をつけたい。
サービス別の安い国一覧
トルコ
月額約300円
- 日本の1,280円の1/4
- ウクライナ・アルゼンチンも安い
- ファミリープラン月額約500円
トルコ/パキスタン
月額約600円
- VPN対策が最も厳しい
- エジプトも低価格
- 安い国ほど対策厳格
フィリピン/インド
月額約180〜200円
- 日本の980円の1/5
- 14日ごと位置情報チェック
- トルコも月額約300円
トルコ/ブラジル
月額約500〜600円
- VPN検知が比較的緩い
- 成功率高い
- インドネシア・マレーシアも安
YouTube Premium — トルコが最安クラスで月額約300円相当(個人プラン)。ウクライナやアルゼンチンも400〜500円相当と安い。日本の月額1,280円と比べると3〜4倍の差がある。ファミリープランはさらに差が開き、トルコでは月額500円前後。ただしGoogleは2024年に複数国で大幅値上げを実施しており、トルコも値上げ済み。それでも日本の半額以下ではある。
Netflix — トルコが月額約600円相当、パキスタンやエジプトも安い傾向にある。ただしNetflixはVPN対策が最も厳しいサービスの一つで、そもそもVPN経由での新規登録自体がブロックされるケースが増えている。安い国であるほど対策が厳しい傾向もある。
Spotify — フィリピンが月額約200円相当、インドが約180円相当と安い。トルコも月額300円前後。Spotifyは14日ごとの位置情報チェックがあるため、契約後もVPN接続を維持する必要がある点に注意。
Disney+ — トルコが月額約500円相当、ブラジルが約600円相当。Disney+はVPN検知が比較的緩く、成功率が高いサービスだ。インドネシアやマレーシアも安めの設定。
Steam — かつてはアルゼンチンとトルコが圧倒的に安かったが、現在は現地決済手段が必須化されておりVPNだけでは地域変更できない。参考情報として、アルゼンチンのゲーム価格は日本の30〜50%程度。
なぜこれらの国が安いのか
グローバル企業は「購買力平価(PPP)」を参考に各国の料金を設定している。PPPとは、同じ商品・サービスを各国の通貨で購入するのに必要な金額の比率で、各国の実質的な物価水準を反映する指標だ。
トルコはインフレ率年50%超でリラ暴落、アルゼンチンもペソ暴落により、ドルベース換算で価格が極端に安くなっている。インドは単純に購買力が低いため低価格設定。
トルコはインフレ率が年50%を超えた時期もあり、リラの価値が大幅に下落した結果、ドル換算での価格が極端に安くなっている。アルゼンチンも同様にペソの暴落によって、ドルベースの料金が低下。インドは単純に人口あたりのGDPが低いため、購買力に合わせた低価格が設定されている。
「最安国」が変動する3つの理由
理由1:各社の価格改定。2024年にGoogleはYouTube Premiumの価格をトルコで約2倍に引き上げた。Netflixもアルゼンチンで大幅値上げを実施している。安い国が広く知られると、企業側が価格を是正する動きが加速する。
理由2:為替レートの変動。トルコリラやアルゼンチンペソは変動が激しく、昨日と今日で円換算の金額が変わることもある。「先月は最安だったのに今月は3番目」という事態は珍しくない。
理由3:サービスの撤退・変更。一部の国ではサービス自体が提供されていない場合がある。Disney+がインドのHotstarブランドを統合したように、サービス形態が変わることでコンテンツや価格が変動するケースもある。
ChatGPT PlusやAIサービスの地域差
ChatGPT Plus(OpenAI)は月額20ドルで世界ほぼ共通の価格だが、一部の地域ではApp内課金の為替レートにより微妙な差が出る場合がある。ただしYouTube PremiumやSpotifyほどの劇的な差はなく、VPNを使ってまで節約するメリットはほぼない。AIサービスの節約はサブスク節約の中でも優先度が最も低い。
安い国で契約すると、その国向けのコンテンツラインナップが適用される。Netflixは国で視聴作品が大きく異なり、日本のアニメや邦画が見られなくなる可能性あり。
地域ごとのコンテンツラインナップの違い
安い国で契約すると、その国向けのコンテンツラインナップが適用される。Netflixは国によって視聴可能な作品が大きく異なり、日本のアニメや邦画が見られなくなる可能性がある。Spotifyは楽曲のライセンスが国によって異なるため、日本でしか配信されていない楽曲が再生できないケースもある。Disney+は比較的コンテンツの差が小さいが、「STAR」カテゴリの一般映画・ドラマは国によって異なる。YouTube Premiumはコンテンツに地域差がないため、この心配は不要だ。
穴場の国と新興の選択肢
「定番」のトルコやアルゼンチンは情報が広まりすぎたため、各サービスの対策も厳しくなっている。そこで注目されているのが、あまり知られていない「穴場」の国だ。
ウクライナ。YouTube Premiumが月額400〜500円相当と安く、Googleの対策もトルコほど厳しくない。ただし紛争の影響でサービス提供状況が変動する可能性がある。
パキスタン。Netflixが月額500円前後と安い。ただし現地の決済手段が求められるケースがあり、ハードルはやや高め。
ケニア・ナイジェリア。一部のサービスでアフリカ諸国向けの低価格プランが導入されている。Spotifyはナイジェリアで月額150円相当のプランを提供していた時期がある。ただしサービスの展開状況が変わりやすい地域でもある。
東南アジア(フィリピン、ベトナム、インドネシア)。Spotifyやビデオストリーミングで安い価格が設定されている。フィリピンはSpotifyの定番安値国として定着しつつある。インドネシアはDisney+が安く、決済の通りやすさも比較的良い。
穴場の国を試す場合、VPN側にその国のサーバーがあるかどうかが最初の確認事項だ。NordVPN(118ヶ国)はマイナーな国もカバーしている確率が高い。
接続先選びのVPN要件
安い国にサーバーがなければ意味がないため、サーバー設置国の多いVPNを選ぶことが大前提になる。NordVPNは118ヶ国に7,400台以上のサーバーを展開しており、トルコ、アルゼンチン、インド、フィリピンなど主要な「安い国」をすべてカバーしている。ExpressVPNも105ヶ国に3,000台以上。Surfsharkは100ヶ国・3,200台以上で、同時接続無制限のため家族でシェアする場合に有利だ。
MillenVPN(72ヶ国以上・月額396円〜)は日本企業ならではの安心感があるが、マイナーな国のサーバーはやや手薄。節約目的なら海外大手の方がサーバー選択肢が豊富だ。
接続前に確認すべきチェックリスト
サーバー接続前に以下の5項目を確認しておくと、無駄な試行錯誤を減らせる。
- 対象サービスがその国で提供されているか — サービス自体が未展開の国に接続しても意味がない
- VPNにその国のサーバーがあるか — NordVPN、ExpressVPN、Surfsharkの公式サイトでサーバーリストを確認
- 決済手段は何が使えるか — 国際カードが通るか、ギフトカードが必要か。事前にリサーチしておく
- 現在の為替レートを確認する — Google検索で「1 TRY to JPY」と検索すれば最新レートが分かる
- シークレットモードで接続テストする — VPN接続後、対象サービスにアクセスして現地料金が表示されるか確認する
最新の国別料金情報は「VPNでサブスク料金を節約する方法」で定期的に更新している。各サービスの個別ガイドは「VPNサブスク節約完全ガイド」を参照してほしい。VPN料金の比較は「VPN安さランキング」が参考になる。