法律・プライバシーピラー記事

VPNは日本で合法?違法?2026年最新の法律と正しい使い方を徹底解説

著者: VPNジャーナル編集部26分で読めます
VPNは日本で合法?違法?2026年最新の法律と正しい使い方を徹底解説
この記事をシェア

広告開示:当サイトは一部のVPNサービスとアフィリエイト提携しています。当サイト経由でVPNを契約された場合、紹介料が発生することがありますが、レビュー内容やランキング順位には一切影響しません。すべての評価は独自のテスト方法論に基づいています。

この記事はこんな人におすすめ

この記事はこんな人におすすめ
この記事はこんな人におすすめ
この記事はこんな人向け
  • VPNを使いたいけど「違法じゃないか」不安で踏み出せない人
  • 海外から日本の動画をVPNで見たいが、法的に問題ないか確認したい人
  • 中国やロシアなどVPN規制国へ渡航予定で、現地のルールを知っておきたい人
  • 無料VPNのリスクを理解したうえで安全なVPNを選びたい人
  • 会社でVPN導入を検討中で、法的根拠を上司に説明する必要がある人

VPNの合法性に関する情報は、ネット上に断片的に散らばっており、正確な情報を見極めるのは容易ではありません。この記事は2026年2月時点の最新法令に基づき、日本語のVPN法律解説として最も正確で実用的な内容を目指して構成しました。法律の条文を一つひとつ確認しながら、「結局どうなの?」という疑問に明快な答えを出していきます。

個人情報保護法とVPNの関係

個人情報保護法は、企業や団体が個人情報を適切に管理するためのルールを定めた法律です。VPNはこの法律に違反するどころか、むしろ個人情報保護の手段として推奨される技術に位置づけられています。

カフェやホテルのフリーWi-Fiに接続するとき、通信が暗号化されていなければ、クレジットカード番号やログインパスワードが第三者に傍受されるリスクがあります。実際に、暗号化されていない公衆Wi-Fiでの通信傍受は技術的に容易であり、セキュリティ研究者が繰り返し警告してきた問題です。VPNを使えば通信経路がAES-256などの強力な暗号で保護され、個人情報の漏えいを防げるんです。

2022年4月の法改正で、個人情報の漏えい時に個人情報保護委員会への報告と本人への通知が義務化されました。違反した事業者には最大1億円の罰金が科せられます。企業としては、従業員がリモートワーク中に社内データへアクセスする際、VPNを経由させることが漏えいリスクの低減策として不可欠になっています。

個人情報保護委員会が公表する「個人情報の保護に関するガイドライン」でも、通信の暗号化は推奨される安全管理措置のひとつとして明記されています。つまりVPNは個人情報保護法の趣旨に沿った合法的なツールです。「VPNで個人情報を隠すのは怪しい」と思う方もいるかもしれませんが、正確には「個人情報を守るための手段」として法律が求めている方向と一致しています。

身近な例で考えてみましょう。あなたがカフェでリモートワーク中に、社内のファイルサーバーにアクセスする場面を想像してください。VPNを使わなければ、カフェの他の利用者や悪意あるWi-Fiスポットの管理者が通信内容を盗み見る可能性があります。VPNを使えば、たとえ同じWi-Fiに接続していても、暗号化された通信は解読できません。これは個人情報保護法が求める「安全管理措置」そのものです。

不正アクセス禁止法とVPNの関係

不正アクセス禁止法(正式名称:不正アクセス行為の禁止等に関する法律)は、他人のIDやパスワードを無断で使ってシステムにログインする行為を禁止しています。ここで押さえておきたいのは、この法律が規制するのは「不正アクセス行為」であって「VPNの利用」ではないという点です。

VPNを通じてインターネットに接続すること自体は、不正アクセスには該当しません。自分のアカウントで正当にログインし、VPN経由でサービスを利用する——これは完全に合法です。企業が従業員にVPN接続を義務付けているケースも、正当なログインであることが前提になっているため何ら問題ありません。

注意VPN経由であっても、他人のアカウントに無断でログインすれば不正アクセス禁止法に違反します。「VPNを使っているからバレない」は完全な誤解です。通信事業者やサービス運営者はログ解析、行動分析、デバイスフィンガープリンティングなど複数の手法で不正アクセスを特定する技術を持っています。

不正アクセス禁止法が対象とする行為は、大きく分けて3種類あります。第一に、他人の認証情報(IDやパスワード)を無断で使用する「なりすまし行為」。第二に、セキュリティホールを突いてアクセス制御を迂回する行為。第三に、不正アクセスを助長する行為(他人のパスワードを無断で第三者に提供するなど)です。

VPN接続はこのいずれにも該当しません。VPNは通信経路を暗号化するだけであり、他人のアカウントに侵入するわけでも、セキュリティ機構を突破するわけでもありません。正当な目的でVPNを使う限り、不正アクセス禁止法に抵触することはまったくないのです。

電気通信事業法とVPNの関係

電気通信事業法は、電気通信事業者(インターネットプロバイダ、携帯電話事業者など)の業務やサービス品質を規制する法律です。VPN利用者にとって重要なのは、この法律が通信の「秘密」を手厚く保護している点です。

電気通信事業法第4条は「電気通信事業者の取扱中に係る通信の秘密は、侵してはならない」と定めています。つまり、プロバイダがあなたの通信内容を覗き見したり、第三者に漏らすことは法律で明確に禁じられています。VPNを使うことは、この通信の秘密をさらに強固に保護する行為であり、法律の趣旨に反するどころか、むしろ合致しているわけです。

「VPNを使うとプロバイダに怪しまれるのでは?」と心配する方もいますが、プロバイダ側からは暗号化されたトラフィックが見えるだけで、その中身を解読することはできません。VPN利用そのものをとがめる権限もありません。日本のISP(インターネットサービスプロバイダ)はVPN通信を遮断したり、ペナルティを科す行為は行っていません。

もうひとつ注目すべき点として、電気通信事業法は「通信の検閲」を禁止しています(第3条)。日本では、政府がインターネット通信の内容を検閲することは法律で禁じられており、中国やロシアのような国家レベルの通信監視・フィルタリングは行われていません。VPNが「必要ない」のではなく、VPNが「合法的に使える自由な環境」が日本にはあるということです。

総務省・政府機関によるVPN推奨の背景

日本政府がVPNを推奨している事実は、VPNの合法性を裏付ける最も強い根拠のひとつです。総務省は「テレワークセキュリティガイドライン(第5版)」の中で、リモートアクセス時の通信暗号化手段としてVPNの利用を明記しています。

経済産業省と独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が共同で発行する「サイバーセキュリティ経営ガイドライン」でも、ネットワークセキュリティの確保手段としてVPNが推奨されています。サイバー攻撃が年々巧妙化かつ高度化する中、VPNによる通信暗号化は防御策の基本として位置づけられています。政府機関自身も省庁間の通信や在宅勤務において、VPNを標準的に導入しているのが実態です。

ヒント会社でVPN導入を提案したいなら、総務省の「テレワークセキュリティガイドライン」を根拠として提示すると効果的です。「政府が推奨している」という事実は、決裁者を説得する強力な材料になります。ガイドラインは総務省のWebサイトからPDFで無料ダウンロードできます。

2020年以降のコロナ禍でリモートワークが急増し、VPNの需要は企業・個人ともに大きく拡大しました。2026年現在も、ハイブリッドワークの定着に伴い、VPN利用は日本社会のインフラとして根付いています。NTTデータ経営研究所の調査によると、テレワーク実施企業の7割以上がVPN接続を利用しているとされています。

こうした政府の姿勢と社会的な普及状況を見れば、VPNが日本で合法であることに疑いの余地はないでしょう。法律の専門家でなくても、「政府が推奨しているツール」が違法なはずがないと直感的に理解できるはずです。

VPNを使っても違法になる4つのケース

VPN自体は合法ですが、VPNを「道具」として使った結果の行為が違法であれば、当然罰せられます。包丁は合法な調理器具ですが、人を傷つければ犯罪になるのと同じ理屈です。車も合法な移動手段ですが、飲酒運転をすれば犯罪——VPNもこれとまったく同じ構造だと考えてください。VPNという道具は中立であり、良いことにも悪いことにも使える。問題になるのは常に「使い方」のほうです。

ここからは、VPNを使っていても法に触れる4つの具体的ケースを解説します。「自分は大丈夫かな?」と心配な方は、以下に該当しないか確認してみてください。普通にプライバシー保護やセキュリティ目的でVPNを使っている方であれば、いずれにも当てはまらないはずです。逆に言えば、以下の4つに該当しない限り、VPNをどう使っても日本の法律上はまったく問題ありません。

注意:VPNでも違法になる行為以下の4つの行為はVPN利用の有無に関係なく犯罪です。「VPNを使っているからバレない・捕まらない」という考え方は誤りであり、VPN接続ログやサービス側のアクセスログ、さらにはデバイスの識別情報から特定される可能性があります。

不正アクセス行為

他人のIDとパスワードを使って無断でシステムにログインする行為は、不正アクセス禁止法で明確に禁止されています。VPN経由であってもこの犯罪は成立します。

不正アクセス禁止法の違反は3年以下の懲役または100万円以下の罰金が科せられます。「友人のNetflixアカウントを勝手に使う」「会社の元同僚のIDで社内システムに入る」「恋人のSNSに勝手にログインする」といった行為も、相手の明確な許可がなければ不正アクセスに該当する可能性があります。

VPNでIPアドレスを変えたとしても、サービス側のアクセスログには利用記録が残ります。不正アクセスの証拠は通信ログだけでなく、行動パターンやデバイス情報、ブラウザのフィンガープリントなど複数の要素から特定されるため、「VPNさえ使えば安全」という認識は危険です。

警察庁の統計によると、不正アクセス禁止法違反の検挙件数は毎年数百件に上ります。その大半はフィッシングやパスワードリスト攻撃によるものですが、VPNを使ったから免責されるケースは一切ありません。不正アクセスの「行為自体」が犯罪であり、VPNはその罪を軽くも重くもしないのです。

ちなみに、家族間でのアカウント共有はサービスの利用規約によってルールが異なります。Netflixは2023年からアカウント共有に関するルールを厳格化しましたが、これは利用規約上の問題であり、不正アクセス禁止法の問題ではありません。共有が許可されているか否かは、各サービスの規約を確認してください。

詐欺・なりすまし行為

VPNを使って身元を偽り、詐欺やなりすまし行為を行えば、刑法の詐欺罪(10年以下の懲役)やその他の犯罪に問われます。VPNで匿名性が高まるからといって、犯罪が許されるわけではありません。

  • 他人になりすまして商品を購入し、代金を支払わない(詐欺罪)
  • 偽のオンラインショップを開設して金銭をだまし取る(詐欺罪)
  • VPNで海外IPに偽装し、居住国の制限を回避して金融サービスを不正利用する
  • 匿名性を利用して脅迫・恐喝メッセージを送る(脅迫罪・恐喝罪)
  • VPNでIPアドレスを偽装してDoS攻撃を仕掛ける(電子計算機損壊等業務妨害罪)

VPNは匿名性を高めるツールですが、「匿名=犯罪がバレない」ではありません。国際的な捜査機関(インターポール、FBIなど)の連携や、VPN事業者への法的請求により、犯罪者が特定された事例は多数あります。ノーログポリシーを掲げるVPNであっても、重大犯罪に関する裁判所命令に従わざるを得ないケースが存在します。

正直なところ、犯罪を目的としてVPNを利用する人は全体のごく一部に過ぎず、圧倒的多数のユーザーは合法的な範囲で活用しています。Global Web Indexの調査によれば、VPN利用者の主な目的は「プライバシー保護」「セキュリティ強化」「海外コンテンツへのアクセス」であり、大半の利用者は完全に合法な範囲で活用しています。

動画配信サービスの利用規約違反

Netflix・Amazon Prime Video・Disney+・Huluなどの動画配信サービスは、利用規約でVPNによるリージョン変更を禁止しているケースが多く見られます。ただし、ここには法律的に重要な区別があります。

補足:利用規約違反と犯罪は異なる利用規約はサービス提供者と利用者の間の「民事上の契約」です。規約違反はアカウント停止などの民事上のペナルティにつながる可能性がありますが、刑事罰(逮捕・起訴)の対象にはなりません。つまり、利用規約違反は「犯罪」ではないものの、サービスの利用停止リスクがある行為です。この区別は法律的に非常に大切なポイントです。

動画配信サービスがVPN利用を検知した場合、通常は「このコンテンツはお住まいの地域では視聴できません」というメッセージが表示されるだけで、いきなりアカウントが凍結されるケースは稀です。サービス側も「VPN利用者をすべて排除する」というよりは、「ライセンス契約上ブロックせざるを得ない」という立場で対応しているのが実態でしょう。

とはいえ、規約違反を積極的に推奨するわけにはいきません。VPNを動画視聴に使う場合は、次のセクションで詳しく解説する「合法的な利用方法」を確認してください。法律に触れない範囲でVPNを活用する方法は十分にあります。

なお、Amazon Prime Videoも利用規約でVPNによるリージョン変更を禁止していますが、対応は概ねNetflixと同様です。VPN利用を検知するとコンテンツをブロックする仕組みを導入していますが、アカウント停止にまで至るケースはほぼ報告されていません。Disney+やHuluも同様の方針です。各サービスとも「VPN利用者を罰する」のではなく、「技術的にブロックする」というアプローチを採用しているのが現状です。

Netflix等のリージョン変更は規約違反だが犯罪ではない

日本にいながらVPNでアメリカのIPアドレスを取得し、Netflix USのライブラリを視聴する——このケースについて法的な側面とリスクの側面を整理しましょう。

法的な側面
  • 日本の刑法・著作権法上は犯罪に該当しない
  • VPN利用そのものが違法でない以上、接続先サーバーを選ぶのも合法
  • VPNでNetflixを視聴して逮捕・起訴されたケースは日本では報告されていない
  • コンテンツそのものは正規にライセンスされたものであり、海賊版ではない
リスクの側面
  • Netflixの利用規約に違反する可能性がある(民事上の問題)
  • VPN検知技術により、コンテンツがブロックされることがある
  • 理論上はアカウント停止の対象になり得る
  • 動画配信サービスがVPN対策を強化する傾向にある

実態としては、Netflixなどの大手サービスはVPN利用を検知するとコンテンツの表示をブロックする対応を取っており、アカウントの即時停止にまで踏み込んだケースは極めて少ないと言えます。Netflix公式の対応も、VPN利用者を「追い出す」のではなく、地域制限のあるコンテンツの視聴をブロックする方向です。

ただし、VPN対策技術は年々進化しており、2025年以降は検知精度が向上しています。確実にストリーミングを楽しみたいなら、VPN対策に強いサービスを選ぶ必要があります。ストリーミングにおすすめのVPNを選ぶ際にも、こうした法的リスクの程度は理解しておく必要があります。

海外から日本の動画を見る場合は問題なし

海外出張中や留学中に、日本のVPNサーバーに接続して海外から日本のNetflixやTVer、Abemaを視聴する——このケースは法的にまったく問題ありません。

理由は明快です。あなたが日本で契約したサービスを、VPN経由で日本のサーバーから利用するだけなので、リージョン制限の「回避」ですらなく、本来の利用地域から接続しているのと同じ状態だからです。日本の契約者が日本のサービスにアクセスしている、という構造は変わりません。

海外在住の日本人がVPNを使う最も一般的な目的がこのケースであり、年間数百万人が合法的に利用していると推定されています。海外駐在員、留学生、ワーキングホリデー中の若者、海外旅行者——いずれも「日本のコンテンツを見たい」というシンプルな動機でVPNを利用しており、法律的なリスクはゼロです。

海外からの動画視聴にはNordVPNがベストNordVPNは日本国内に130台以上のサーバーを設置しており、海外からの接続でも安定した高速通信を実現します。Netflix Japan、TVer、Abema、U-NEXTなど主要サービスに対応。30日間の返金保証があるので、海外出張前に試して、合わなければ全額返金されます。リスクはゼロです。

海外からVPNで日本に接続する際のポイントは、日本サーバーの数が多いVPNを選ぶことです。サーバー数が多ければ混雑を避けやすく、安定した速度で動画を楽しめます。NordVPNは日本サーバーだけで130台以上あり、この点でも頭一つ抜けた存在です。

VPNが違法・規制されている国一覧【2026年版】

VPNが違法・規制されている国一覧【2026年版】
VPNが違法・規制されている国一覧【2026年版】

日本ではVPNは合法ですが、世界に目を向けると事情が大きく異なる国があります。世界約200カ国のうち、VPNを完全に禁止している国は4カ国程度、何らかの制限を設けている国は10カ国程度とされています。全体から見れば少数派ですが、日本人の渡航先として人気のある中国やUAEも含まれるため、注意が必要です。

VPN規制国へ渡航する予定がある方は、事前に現地のルールを確認しておくことが極めて重要です。知らずにVPNを使って現地の法律に触れると、罰金や身柄拘束のリスクすらあります。「日本では合法だから大丈夫」という認識は海外では通用しません。

2026年2月時点の情報をもとに、VPN規制の程度別に「完全禁止」「制限あり」「合法」の3段階でまとめました。なお、各国の法律は政変や国際情勢によって変わる可能性があるため、渡航前には必ず最新情報を確認してください。

渡航前に必ず確認VPN規制は政治情勢によって急変することがあります。渡航前には在外公館(大使館・領事館)の最新情報や、外務省の海外安全ホームページを確認してください。以下の情報は2026年2月時点のものであり、今後変更される可能性があります。

VPN完全禁止の国(北朝鮮・トルクメニスタン等)

国名規制レベル概要罰則
北朝鮮完全禁止インターネット自体が一般国民には開放されていない。国内イントラネット「光明網」のみ利用可能厳罰(具体的な罰則は不明だが、体制批判に繋がる行為は重罪)
トルクメニスタン完全禁止VPN接続は違法。政府がインターネット通信を厳しく検閲・管理VPN利用の発覚で罰金・拘束の可能性
ベラルーシ完全禁止2015年からVPNやTorの使用が禁止。ISPレベルでのブロックも実施違反者には罰金が科される
イラク完全禁止国家安全保障を理由にVPN利用が全面的に禁止されている明確な罰則規定は公開されていないが、当局による取り締まりの報告あり

これらの国では、VPNの利用が発覚すると罰金や拘束のリスクがあります。渡航の際は絶対に現地法を遵守してください。特に北朝鮮は一般的な観光目的での渡航自体が極めて困難であり、VPN以前に入国のハードルが非常に高い国です。トルクメニスタンもビザ取得が難しく、通常の旅行者が訪れる機会は限られています。

ベラルーシについては、2020年の大規模抗議デモ以降、情報統制が一層強化されています。SNSや独立系メディアへのアクセスがブロックされており、VPNの取り締まりも厳格化の傾向にあります。イラクではISISとの戦闘を名目にVPN規制が導入されましたが、戦闘終結後も規制は維持されたままです。

これらの国へ渡航する日本人は少ないですが、万が一渡航する必要がある場合は、現地でのVPN利用は絶対に控えてください。法律を知らなかったとしても、現地当局にとっては言い訳にはなりません。外務省の海外安全ホームページで渡航先の最新情報を確認する習慣をつけておくことをおすすめします。

VPN利用に制限がある国(中国・ロシア・UAE等)

国名規制レベル概要旅行者への影響
中国制限あり政府未認可のVPNは違法。グレートファイアウォール(金盾)でVPN接続をブロック観光客の個人利用は黙認傾向。ただし法的な保証はない
ロシア制限あり政府に登録されていないVPNの使用を禁止(2017年法改正)。2024年には規制をさらに強化外国人旅行者の取り締まり事例は少ないが油断禁物
UAE(アラブ首長国連邦)制限ありVPN自体は合法だが、犯罪行為やVoIPサービス(WhatsApp通話等)への利用を目的としたVPN使用は処罰対象ビジネス利用は広く認められているが、VoIP利用は注意
トルコ制限あり一部VPNサービスがブロック対象。SNS規制時にVPN需要が急増する傾向旅行者がVPNを使うこと自体への処罰例はほぼない
エジプト制限ありVoIPアプリのブロックが中心。VPN自体の規制は限定的だが、政治的なサイトへのアクセス制限あり旅行者への影響は軽微だが、政治的活動に関連する利用は注意
イラン厳しい制限政府認可VPN以外は違法。しかし国民の6割以上がVPNを利用しているとの報告も外国人旅行者も取り締まり対象になる可能性あり。注意が必要

中国でおすすめのVPNを紹介した記事では、グレートファイアウォールを乗り越えるための具体的な方法を解説しています。中国渡航予定の方はあわせて確認してください。

VPN規制国に共通するのは「情報統制」という目的です。政府が国民の情報アクセスを制限するためにVPNをブロックしているケースが大半であり、VPN技術そのものの「危険性」が理由ではありません。日本のような民主主義国家がVPNを合法としているのは、情報アクセスの自由と通信の秘密を保障するという基本的な立場に基づいています。VPNの合法性は、その国の民主主義の成熟度を測る指標のひとつと見ることもできるでしょう。

なぜプライバシー保護にVPNが必要なのか

VPNの合法性を理解したところで、「そもそもなぜVPNが必要なのか?」という根本的な疑問に答えておきましょう。合法だからといって、必要性がなければわざわざ使う理由はありません。

現代のインターネット環境では、あなたの通信データは想像以上に多くの場所で記録・追跡されています。ISP(インターネットサービスプロバイダ)はあなたのアクセス先をログとして保存しています。広告ネットワークはCookieやトラッキングピクセルを使ってあなたの行動を追跡しています。フリーWi-Fiのアクセスポイントを通じて通信内容を傍受することは、技術的にそれほど難しくありません。

あなたの通信データが見られている場面カフェのフリーWi-Fiでネットバンキングにログインする場面を想像してください。VPNなしの場合、同じWi-Fiに接続している第三者が、パケットキャプチャツールを使ってあなたの通信内容を傍受できる可能性があります。VPNを使えば通信がAES-256で暗号化されるため、たとえ傍受されても内容を読み取ることはできません。

VPNは以下の場面で特に必要性が高まります。

  • カフェ・空港・ホテルなどのフリーWi-Fiを利用するとき
  • ネットバンキングやクレジットカード情報を入力するとき
  • テレワークで社内システムにアクセスするとき
  • 海外旅行中に日本のサービスを利用したいとき
  • ISPや広告ネットワークによる行動追跡を防ぎたいとき
  • 政府による通信監視のリスクがある国に滞在するとき

日本は世界的に見ればプライバシー保護が進んでいる国ですが、それでもISPによるログ保存や、広告企業によるトラッキングは日常的に行われています。Googleの広告ネットワークは日本のWebサイトの約8割に導入されているとされ、あなたがどのサイトをいつ訪問したかを詳細に追跡しています。

VPNを使うことは「怪しいことをしたい」のではなく、「正当な権利としてプライバシーを守りたい」という合理的な選択です。郵便物を封筒に入れて送るのと同じで、通信内容を暗号化して第三者に見られないようにする——それだけのことです。手紙を封筒に入れる人を「怪しい」とは思わないでしょう。VPNも同じ感覚で使って問題ありません。

合法かつ安全なVPNを選ぶ5つのポイント

VPNが合法だとわかったところで、次に重要なのは「どのVPNを選ぶか」です。合法であっても信頼性の低いVPNを使えば、個人情報の漏えいやセキュリティ上のリスクを抱えることになります。安全なVPNを見極めるための5つの判断基準を紹介しましょう。この5つのポイントをすべてクリアしているVPNを選べば、まず失敗はありません。

1ノーログポリシーが第三者監査済みか確認する
VPN事業者が「ログを保存しない」と自称するだけでは不十分です。DeloitteKPMGPricewaterhouseCoopersなどの大手監査法人が、実際にログを保存していないことを検証した「第三者監査レポート」が公開されているかをチェックしてください。NordVPNはDeloitteによる監査を6回受けており、業界でもトップクラスの信頼性です。第三者監査がないVPNは、ノーログを証明する客観的な根拠がないため、法的な観点からもリスクが残ります。
2本社所在国のプライバシー法を確認する
VPN事業者の本社がどの国にあるかは、あなたのデータがどの法律で保護されるかを左右します。パナマ(NordVPN)や英領ヴァージン諸島(ExpressVPN)のように、データ保持義務がない国に拠点を置くVPNは、政府からのデータ開示請求に対する法的保護が強い傾向があります。逆に、ファイブアイズ(米・英・加・豪・NZ)やフォーティーンアイズの監視同盟加盟国に本社がある場合は、情報共有のリスクがあるため注意が必要です。
3暗号化方式と対応プロトコルを確認する
AES-256暗号化と、WireGuardまたはOpenVPNプロトコルに対応しているかを確認しましょう。AES-256は現時点で解読不可能とされる暗号化規格であり、政府機関の機密情報保護にも使われています。古い暗号化方式(PPTPなど)しか使えないVPNは、セキュリティ上のリスクがあります。NordVPNの独自プロトコルNordLynxはWireGuardベースで、速度とセキュリティを高い水準で両立しています。
4キルスイッチ機能があるか確認する
VPN接続が不意に切断されたとき、暗号化されていない通信がインターネットに流出するのを防ぐ「キルスイッチ」は必須機能です。この機能がなければ、VPN切断時に本来のIPアドレスが露出してしまいます。ほんの数秒の切断でも、その間の通信はまったく保護されていない状態になります。主要な有料VPNにはほぼ搭載されていますが、無料VPNでは省略されていることが多いので要注意です。
5返金保証の有無と期間を確認する
30日間の返金保証があるVPNを選べば、実際に使ってみてから継続するかどうかを判断できます。NordVPN・ExpressVPN・Surfsharkはいずれも30日間の返金保証を提供しており、合わなければ全額返金されます。CyberGhostは45日間とさらに長い保証期間を設けています。返金保証がないVPN(セカイVPN等)や、返金条件が厳しいVPN(Mullvadの現金・暗号通貨払いは返金不可等)には注意してください。

VPNおすすめランキングでは、これらの基準をもとに主要VPNを総合評価しています。詳しい比較が気になる方はあわせて確認してみてください。

迷ったらコレ!編集部の最終結論

迷ったらコレ!編集部の最終結論

NordVPNを選んでください。

理由は3つ:パナマ拠点でデータ保持義務ゼロ、Deloitteによる第三者監査が業界最多の6回、そして7,400台以上のサーバーによる高速・安定通信。

30日間の返金保証があるので、まず使ってみて判断してください。

この記事を通じて「VPNは日本で合法」「ただし使い方に注意が必要」という2点をお伝えしてきました。合法VPNを選ぶうえで最も大切なのは「信頼性」——つまり、そのVPNが本当にあなたのプライバシーを守ってくれるかどうかです。

V
VPNジャーナル編集部VPN専門メディア

NordVPNは第三者監査6回・サーバー7,400台以上・118カ国対応・パナマ拠点という実績があり、合法VPNとして最も信頼できるサービスです。月額$2.99〜で始められるので、今すぐ公式サイトから30日間の無料体験を試してください。

ExpressVPNはRAM-onlyサーバーでプライバシー保護の技術的アプローチが優れており、Surfsharkは同時接続無制限でコストパフォーマンスに秀でています。それぞれ明確な強みを持つサービスですが、プライバシー保護の実績(第三者監査6回)・サーバー数(7,400台以上)・日本語対応(アプリ・サイト・サポート完全対応)の3点でNordVPNが総合的に上回っています。

VPNの法律面が不安で利用をためらっていた方は、この記事を読んで「日本では合法」「正しく使えば何の問題もない」ということをご理解いただけたと思います。あとは実際にVPNを使い始めるだけです。30日間の返金保証を活用してまず試してみるのが最善の策でしょう。

この記事でおすすめのVPN

よくある質問

関連記事

法律・プライバシー」の記事をもっと読む

同じカテゴリの記事で理解を深めましょう。

この記事の著者

V

VPNジャーナル編集部

VPN専門メディア|実機テスト年間100回以上|IT・通信分野10年以上の経験

VPNジャーナルは、VPN・ネットワークセキュリティの専門メディアです。実機テストと独自調査に基づき、忖度のないレビューをお届けしています。

最適なVPNを見つけましょう

VPNジャーナルの診断ツールで、あなたにぴったりのVPNが見つかります。

🔍

どのVPNを選べばいいか迷っていませんか?

5つの質問に答えるだけ。14社から最適なVPN TOP3を20秒でマッチング。

無料で診断する →