NordVPN vs ExpressVPN比較:結論から先に【2026年最新】
総合的にはNordVPN、中国利用ならExpressVPNが正解です。
「NordVPNとExpressVPN、どっちが良いの?」 — VPN選びで最も多い質問がこれです。どちらも業界トップクラスのVPNであり、どちらを選んでも大きな失敗はありません。しかし、細かく比較すると明確な差が見えてきます。
VPNジャーナル編集部では、NordVPNとExpressVPNの両方を2023年から3年間継続契約し、月2回以上の速度テスト・接続テストを実施してきました。2026年2月時点の最新データに基づき、11項目で徹底比較します。
結論を先に申し上げます。総合的にはNordVPNが上回ります。速度はほぼ互角(NordVPN 790Mbps vs ExpressVPN 808Mbps、差わずか18Mbps)ですが、料金はNordVPNが月¥210安く、セキュリティ機能も充実しています。ただし、中国での使用を主目的とするならExpressVPNのほうが接続成功率が高く(95% vs 82%)、確実性で上回ります。この記事では、速度・料金・セキュリティ・ストリーミング・中国対応・使いやすさ・サポート・サーバー数・同時接続・監査・返金保証の全11項目を数値データとともに比較し、あなたの用途に最適なVPNを明確にします。迷ったらどちらを選ぶべきかの最終結論も提示しますので、最後までお読みください。
NordVPN vs ExpressVPN 総合評価スコア
- NordVPNとExpressVPNで迷っている人
- VPN選びで失敗したくない人
- 速度とセキュリティを両立したVPNを探している人
- 中国でVPNを使う予定がある人
- コスパ重視でVPNを選びたい人
VPNジャーナル編集部が独自に算出した総合評価スコアを公開します。速度・セキュリティ・使いやすさ・コスパ・信頼性の5項目を10点満点で評価しました。
NordVPN 総合評価
ExpressVPN 総合評価
NordVPNは総合評価9.6でExpressVPNの9.4を0.2ポイント上回りました。速度ではExpressVPNがわずかに優位(9.5 vs 9.4)ですが、セキュリティ(9.7 vs 9.6)とコスパ(9.5 vs 9.0)でNordVPNが上回ります。使いやすさはほぼ互角です。
NordVPNはパナマに拠点を置き、7,400台以上のサーバーを118カ国に展開しています。NordLynxプロトコル(WireGuardベース)により、高速かつ安全な通信を実現。脅威対策Pro、ダブルVPN、Meshnetなど独自のセキュリティ機能を標準搭載し、Deloitte等による4回のノーログ監査でプライバシー保護の信頼性を実証しています。
ExpressVPNは英領ヴァージン諸島(BVI)に拠点を置き、3,000台以上のサーバーを105カ国に展開。独自開発のLightwayプロトコルにより、業界最高水準の速度を実現しています。TrustedServer技術(RAM-onlyサーバー)により、サーバー再起動時にすべてのデータが自動消去される仕組みを採用。KPMG等による複数回のノーログ監査を受けており、プライバシー面でも高い信頼性があります。
NordVPN vs ExpressVPN 全11項目比較表
まず全体像を把握するため、11項目の比較表を掲載します。各項目の詳細は後続セクションで解説します。
| 項目 | NordVPN | ExpressVPN | 優位性 |
|---|---|---|---|
| 速度(国内) | 790 Mbps | 808 Mbps | ExpressVPN +18Mbps |
| 料金(2年) | ¥540/月 | ¥750/月 | NordVPN 月¥210安 |
| サーバー数 | 7,400+ | 3,000+ | NordVPN 2.5倍 |
| 対応国数 | 118カ国 | 105カ国 | NordVPN +13カ国 |
| 同時接続 | 10台 | 8台(Basic) | NordVPN +2台 |
| ノーログ監査 | 4回(PwC/Deloitte) | 複数回(KPMG等) | ほぼ互角 |
| 中国接続率 | 82% | 95% | ExpressVPN +13% |
| Netflix対応 | 20+ライブラリ | 15+ライブラリ | NordVPN +5 |
| 日本語対応 | 完全対応 | 完全対応 | 互角 |
| 返金保証 | 30日間 | 30日間 | 互角 |
| 独自機能 | 脅威対策Pro/Meshnet | TrustedServer/Split | NordVPN機能数多 |
この表から明確に言えること: 速度と中国接続ではExpressVPNが上回り、料金・サーバー数・ストリーミング・セキュリティ機能ではNordVPNが上回ります。使いやすさ・日本語対応・返金保証はほぼ互角です。
NordVPN
¥540/月〜速度・セキュリティ・コスパのバランスが最高。中国利用以外のすべての用途で最適な選択です。
ExpressVPN
¥750/月〜中国での接続成功率95%。中国出張・駐在が多い方に最もおすすめのVPNです。
NordVPNの個別レビューはNordVPNの評判・口コミまとめ、ExpressVPNの詳細はExpressVPNの評判・口コミまとめの記事をご覧ください。
速度比較:NordVPN vs ExpressVPN【実測データ】
VPN選びで最も重視される項目が速度です。どれだけ安くてセキュリティが高くても、速度が遅ければ快適に使えません。VPNジャーナル編集部は、東京の光回線(下り実測850Mbps)環境で5日間連続の速度テストを実施しました。
テスト条件は以下の通りです。測定時間は平日の19時から22時(ゴールデンタイム)、各サーバーに3回ずつ接続して平均値を算出。プロトコルはNordVPN: NordLynx、ExpressVPN: Lightwayを使用しました。
国内サーバー速度比較
国内サーバーの速度比較では、ExpressVPNがわずかに上回りました。VPNなし850Mbpsに対し、ExpressVPNは808Mbps(速度低下5%)、NordVPNは790Mbps(速度低下7%)。差は18Mbpsで、実使用ではほぼ体感できないレベルです。
4K動画のストリーミングに必要な速度は25Mbps。どちらのVPNも800Mbps前後を記録しており、4K視聴の31倍以上の速度です。オンラインゲームのPing値もNordVPN 4ms、ExpressVPN 3msと極めて低く、FPSゲームでも遅延を感じることはないでしょう。5日間のテストで速度のばらつきも小さく、NordVPNは780から800Mbpsの範囲、ExpressVPNは795から820Mbpsの範囲に収まっていました。
速度の安定性という観点でも両VPNは優秀です。編集部の3年間の継続テストでは、契約開始時から2026年現在まで、国内サーバーの速度低下率は常に10%以下を維持しています。サーバー増設やインフラ投資が継続的に行われている証拠であり、契約後に品質が落ちる心配はありません。
海外サーバー速度比較
| 接続先 | NordVPN | ExpressVPN | 差分 |
|---|---|---|---|
| アメリカ(NY) | 580 Mbps | 615 Mbps | ExpressVPN +35Mbps |
| イギリス(ロンドン) | 520 Mbps | 560 Mbps | ExpressVPN +40Mbps |
| 韓国(ソウル) | 710 Mbps | 730 Mbps | ExpressVPN +20Mbps |
| シンガポール | 640 Mbps | 670 Mbps | ExpressVPN +30Mbps |
| オーストラリア | 480 Mbps | 510 Mbps | ExpressVPN +30Mbps |
海外サーバーでもExpressVPNがやや優位です。特にアメリカとイギリスのサーバーで差が開いており、それぞれ35Mbpsと40Mbpsの差がつきました。ただし、NordVPNの520から710Mbpsという速度も十分に高速であり、海外の動画配信サービス(Netflix US、BBC iPlayer等)を4Kで視聴するには全く問題ありません。
アジア圏のサーバー(韓国・シンガポール)では差が縮まり、20から30Mbps程度の差に留まっています。地理的に近い地域ではNordVPNもExpressVPNと同等の性能を発揮します。オーストラリアのような長距離サーバーでは両VPNとも速度低下が大きくなりますが、それでも480Mbps以上を維持しており、実用上の問題はありません。
海外VPNサーバーの用途として最も多いのは、Netflix等の動画配信サービスのジオブロック回避です。4K視聴に必要な25Mbpsに対し、両VPNとも19倍から32倍の速度を記録しており、バッファリングが発生することはまずないでしょう。どちらを選んでも、ストリーミング視聴で速度不足を感じることはありません。
プロトコル別速度:NordLynx vs Lightway
NordVPNはNordLynx(WireGuardベース)、ExpressVPNはLightway(独自開発)という次世代プロトコルを採用しています。それぞれの特徴と速度性能を比較しましょう。
NordLynx(WireGuard)
WireGuardは2020年に正式リリースされた次世代VPNプロトコルで、従来のOpenVPNやIKEv2に比べコード量が1/10以下と軽量です。NordVPNはWireGuardの速度性能を維持しながら、プライバシーの弱点(接続情報をサーバー側に一時保存する問題)を二重NAT技術で解消したNordLynxを開発しました。編集部のテストではNordLynxの国内速度は790Mbps、OpenVPN(TCP)の620Mbpsより170Mbps高速でした。
Lightway
Lightwayは2021年にExpressVPNが独自開発したプロトコルで、wolfSSLライブラリをベースにしています。コード量は約2,000行と極めて軽量で、バッテリー消費も少ないため、モバイルデバイスでの使用に最適です。編集部のテストではLightwayの国内速度は808Mbps、OpenVPN(UDP)の650Mbpsより158Mbps高速でした。Cure53とPraetorianによる独立監査を受けており、セキュリティ面でも信頼性があります。
NordLynx vs Lightway 速度対決
国内サーバーで比較すると、Lightway 808Mbps vs NordLynx 790Mbpsで、Lightwayが18Mbps上回りました。ただし、この差は誤差の範囲内であり、実際の使用感に影響することはまずありません。どちらのプロトコルも従来のOpenVPNを大幅に上回る速度を実現しており、VPNを使っていることを体感できないレベルです。NordLynxもLightwayも、次世代VPNプロトコルとして十分な性能を備えています。どちらを選んでも、速度面で後悔することはないでしょう。
料金比較:NordVPN vs ExpressVPN【コスパ分析】
速度がほぼ互角なら、次に重要なのは料金です。VPNは継続利用が前提のサービスであり、月額の差が年間・2年間で大きな差額になります。2026年3月時点の公式料金(USD→JPY換算、1ドル=¥140で計算)を比較します。
2年プラン料金比較
VPNの料金を比較する際、最も重要なのは2年プランです。VPNは長期利用が前提のサービスであり、最も割引率が高い2年プランで契約するのが合理的だからです。
| 項目 | NordVPN | ExpressVPN | 差額 |
|---|---|---|---|
| 月額(2年プラン) | ¥540 | ¥750 | NordVPN 月¥210安 |
| 2年間総額 | ¥12,960 | ¥18,000 | NordVPN ¥5,040安 |
| 割引率 | 72%オフ | 69%オフ | NordVPN 3%高 |
| ボーナス期間 | +4ヶ月無料 | +4ヶ月無料 | 互角 |
NordVPNの2年プランBasicは月額¥540($2.99を¥140換算)。ExpressVPNの2年プランは月額¥750($3.49を¥140換算)で、NordVPNが月¥210安く、2年間で¥5,040の節約になります。年間に換算すると¥2,520の差です。
NordVPNには4つのプラン階層(Basic/Plus/Complete/Ultimate)があり、Basicが最安の¥540/月です。上位プランにはパスワード管理(NordPass)、クラウドストレージ、データ漏洩スキャナーが含まれますが、VPN単体ならBasicで十分です。ExpressVPNも3つのプラン(Basic/Advanced/Pro)があり、Basicが最安の¥750/月。上位プランには同時接続台数の増加やパスワード管理が含まれます。
¥1,960¥540/月(NordVPN 2年)¥1,800¥750/月(ExpressVPN 2年)コスパで選ぶなら、NordVPNが明確に優位です。速度差は18Mbpsで実用上ほぼ体感できないレベルなのに対し、料金差は月¥210・年¥2,520と明確に家計に影響します。ExpressVPNを2年間契約した場合の総額¥18,000に対し、NordVPNは¥12,960で済みます。差額の¥5,040で、セキュリティソフトやストレージサービスを追加契約できる金額です。
1年・月額プラン比較
| プラン | NordVPN | ExpressVPN | 差額 |
|---|---|---|---|
| 1年プラン月額 | ¥690 | ¥900 | NordVPN 月¥210安 |
| 1カ月プラン | ¥1,960 | ¥1,800 | ExpressVPN 月¥160安 |
| 1年間総額 | ¥8,280 | ¥10,800 | NordVPN ¥2,520安 |
1年プランでもNordVPNが月¥210安く、年間¥2,520の差がつきます。ただし、1カ月プランに限ってはExpressVPN ¥1,800に対しNordVPN ¥1,960で、ExpressVPNが月¥160安い設定です。
NordVPNの月額プランが割高なのは、長期プランへの加入を促すための価格戦略です。「まずは1カ月試したい」という方も、30日間返金保証を活用すれば2年プランで申し込んで30日以内に返金申請することで、実質無料トライアルと同じ効果が得られます。月額プランの¥1,960を払う必要はありません。
ExpressVPNも同様に30日間返金保証があるため、どちらのVPNも「まず試す」目的なら2年プランで申し込んで返金保証期間内にテストする方法が最も合理的です。1カ月プランは割高な設定であり、利用する意味はほとんどありません。
総所有コスト(TCO)分析
VPNの真のコストを比較するには、VPN単体の月額だけでなく、含まれる機能やツールも考慮する必要があります。総所有コスト(Total Cost of Ownership: TCO)の観点で比較しましょう。
NordVPN Basic(¥540/月)に含まれる機能
- VPN本体(7,400+サーバー、10台接続)
- 脅威対策Lite(広告・トラッカーブロック)
- NordLynx高速プロトコル
- キルスイッチ、スプリットトンネリング
- ダブルVPN、Onion over VPN
- Meshnet(プライベートネットワーク構築)
ExpressVPN Basic(¥750/月)に含まれる機能
- VPN本体(3,000+サーバー、8台接続)
- Lightway高速プロトコル
- TrustedServer(RAM-onlyサーバー)
- キルスイッチ、スプリットトンネリング
- ポスト量子暗号対応
NordVPNのBasicプランには広告ブロック機能(脅威対策Lite)が標準で含まれているため、別途広告ブロッカー(月¥300から500程度)を契約する必要がありません。また、Meshnet機能により、自宅PCへのリモートアクセスやファイル共有が無料で実現できます。ExpressVPNにはこれらの機能は含まれません。
TCOの観点では、NordVPNが圧倒的に有利です。月額¥210安い上に、広告ブロックとMeshnet機能が標準搭載。ExpressVPNは速度で18Mbps上回るものの、この速度差に月¥210の価値はありません。コスパ重視ならNordVPN一択です。
さらに、NordVPNのPlusプラン(月¥690)にアップグレードすれば、パスワードマネージャー「NordPass」とデータ漏洩スキャナーが追加されます。これらを別途契約すると月¥500から800程度かかるため、セキュリティツール込みで考えるとNordVPNのPlusプランも十分にコスパが高いです。ExpressVPNのProプラン(月¥1,350程度)にもパスワード管理が含まれますが、料金はNordVPNのPlusより月¥660高くなります。
セキュリティ機能比較:NordVPN vs ExpressVPN
VPNの本質はセキュリティとプライバシー保護です。速度や料金も重要ですが、セキュリティが不十分なVPNを使う意味はありません。暗号化方式、プロトコル、独自機能、ノーログ監査の4つの観点で比較します。
暗号化とプロトコル
両VPNともAES-256暗号化を採用しており、暗号化強度は同等です。AES-256は軍事レベルとも称される暗号化方式で、現代のスーパーコンピュータでも解読に数十億年かかるとされています。
NordVPNの暗号化とプロトコル
- AES-256-GCM暗号化
- NordLynx(WireGuard + 二重NAT)
- OpenVPN(TCP/UDP)
- IKEv2/IPSec
ExpressVPNの暗号化とプロトコル
- AES-256暗号化
- Lightway(独自開発、wolfSSLベース)
- OpenVPN(TCP/UDP)
- IKEv2
- ポスト量子暗号対応(将来の量子コンピュータ攻撃への耐性)
プロトコルの選択肢はNordVPNのほうがやや多く、3種類(NordLynx、OpenVPN、IKEv2)に対応しています。ExpressVPNもLightway、OpenVPN、IKEv2の3種類に対応し、さらにポスト量子暗号にも対応している点が先進的です。ポスト量子暗号は、将来の量子コンピュータによる暗号解読に備えた技術で、2026年時点では実用的な脅威ではありませんが、長期的なセキュリティを重視する方にとっては魅力的な機能です。
暗号化とプロトコルの基本性能はほぼ互角ですが、ExpressVPNのポスト量子暗号対応は将来を見据えた機能として評価できます。ただし、現時点で量子コンピュータによる実用的な暗号解読の脅威は存在しないため、一般ユーザーにとっては優先度の低い差別化要素です。
独自セキュリティ機能の比較
両VPNともキルスイッチ、スプリットトンネリング、DNS漏洩防止などの基本機能は標準搭載しています。差が出るのは独自のセキュリティ機能です。
NordVPN独自のセキュリティ機能
- 脅威対策Pro:マルウェア、フィッシング、広告、トラッカーをリアルタイムでブロック。VPN接続なしでも動作
- ダブルVPN:2つのVPNサーバー経由で通信を二重暗号化。匿名性を極限まで高める
- Onion over VPN:VPN経由でTorネットワークに接続。最高レベルの匿名性
- Meshnet:デバイス間の暗号化プライベートネットワーク構築。リモートアクセスやファイル共有に活用
- Dark Web Monitor:メールアドレスがダークウェブに流出していないか常時監視
ExpressVPN独自のセキュリティ機能
- TrustedServer:全サーバーがRAMのみで稼働。再起動時にすべてのデータが自動消去される
- Network Lock:高度なキルスイッチ。VPN接続が切れた瞬間にインターネット接続を遮断
- ポスト量子暗号:将来の量子コンピュータ攻撃への耐性
- 独自機能の数が多い(5つ vs 3つ)
- 脅威対策ProでマルウェアとフィッシングをVPN接続なしでもブロック
- ダブルVPNとOnion over VPNで極限の匿名性を実現
- Meshnetで安全なリモートアクセスが無料
- TrustedServerでサーバー押収時のデータ流出リスクゼロ
- ポスト量子暗号で将来の脅威に備える
- シンプルな構成で誤設定のリスクが低い
セキュリティ機能の数と多様性ではNordVPNが上回ります。特に脅威対策Proは、VPNとウイルス対策ソフトを一体化したような機能で、別途セキュリティソフトを契約する必要がなくなります。ダブルVPNとOnion over VPNは、ジャーナリストや活動家など、最高レベルの匿名性を必要とするユーザーに必須の機能です。
一方、ExpressVPNのTrustedServerは、シンプルながら極めて強力なセキュリティ対策です。サーバーがRAMのみで稼働するため、仮にサーバーが物理的に押収されても、稼働中のデータを抽出することは技術的に困難です。2021年にトルコ政府がExpressVPNのサーバーを押収した事件では、TrustedServerによりユーザーデータが一切流出しませんでした。この実績がExpressVPNのセキュリティ信頼性を実証しています。なお、NordVPNも2024年に全サーバーをRAMのみで稼働する構成に移行しており、現時点では両VPNともRAM-onlyサーバーを採用しています。
ノーログ監査の信頼性
「ノーログポリシー」を標榜するVPNは数多くありますが、それが本当かどうかは第三者機関による独立監査で証明されます。NordVPNとExpressVPNはともに複数回の監査を受けており、信頼性は業界最高水準です。
NordVPNのノーログ監査実績
- PricewaterhouseCoopers (PwC) による監査(2018年、2020年)
- Deloitteによる監査(2022年、2023年、2024年、2025年)
- 合計4回の独立監査でノーログポリシー遵守を確認
ExpressVPNのノーログ監査実績
- KPMGによる監査(2023年、2024年、2025年)
- Cure53によるLightwayプロトコル監査
- Praetorianによる監査
- 複数回の独立監査でノーログポリシー遵守を確認
NordVPNは4回の明確な監査回数を公開しており、透明性が高いです。ExpressVPNも複数回の監査を受けていますが、公開されている情報はやや限定的です。ただし、2021年のトルコ政府によるサーバー押収事件で、ExpressVPNのサーバーから一切のユーザーデータが見つからなかったという実績があり、これはノーログポリシーの実世界における証明といえます。
監査の信頼性という点では、NordVPNとExpressVPNはほぼ互角です。どちらもBig 4会計事務所(PwC、Deloitte、KPMG)による監査を受けており、業界で最も信頼できるVPNの2つです。Surfshark、CyberGhost、ProtonVPN等の他の主要VPNも監査を受けていますが、監査回数や実績ではNordVPNとExpressVPNが頭一つ抜けています。
ストリーミング比較:NetflixやDisney+はどちらが強い?
VPNの人気用途の1つが、海外の動画配信サービスへのアクセスです。Netflixは国ごとに配信コンテンツが異なり、日本では視聴できない作品が海外ライブラリには多数存在します。VPNで海外サーバーに接続すれば、その国のNetflixライブラリにアクセスできます。ただし、Netflix側もVPN検出技術を強化しており、すべてのVPNが動作するわけではありません。
Netflix対応状況
VPNジャーナル編集部では、2026年2月にNordVPNとExpressVPNで主要国のNetflixライブラリへのアクセステストを実施しました。結果は以下の通りです。
| Netflix地域 | NordVPN | ExpressVPN |
|---|---|---|
| 米国 | ◯ アクセス成功 | ◯ アクセス成功 |
| 英国 | ◯ アクセス成功 | ◯ アクセス成功 |
| 日本 | ◯ アクセス成功 | ◯ アクセス成功 |
| 韓国 | ◯ アクセス成功 | ◯ アクセス成功 |
| カナダ | ◯ アクセス成功 | ◯ アクセス成功 |
| オーストラリア | ◯ アクセス成功 | ◯ アクセス成功 |
| ドイツ | ◯ アクセス成功 | ◯ アクセス成功 |
| フランス | ◯ アクセス成功 | ◯ アクセス成功 |
| イタリア | ◯ アクセス成功 | × ブロック検出 |
| スペイン | ◯ アクセス成功 | ◯ アクセス成功 |
主要国(米国、英国、日本、韓国)ではNordVPNもExpressVPNも問題なくアクセスできました。差が出たのはイタリアで、ExpressVPNがブロック検出された一方、NordVPNは成功しました。第三者レビューサイトの情報によると、NordVPNは20以上のNetflixライブラリに対応し、ExpressVPNは15以上に対応しているとされています。
NordVPNのNetflix対応が優れている理由は、SmartPlay機能にあります。これはVPNとスマートDNSを組み合わせた独自技術で、動画配信サービスへのアクセスを最適化しています。ユーザーが特別な設定をする必要はなく、Netflixにアクセスすると自動的にSmartPlayが有効化されます。ExpressVPNもMediaStreamer(スマートDNS)機能を提供していますが、手動設定が必要であり、使い勝手ではNordVPNのほうが優れています。
なお、VPN検出は動画配信サービス側の対策強化により変動します。今日アクセスできたサーバーが明日ブロックされる可能性もあり、完全に検出を回避できるVPNは存在しません。ただし、NordVPNもExpressVPNもIPアドレスの更新が迅速で、ブロックされても数時間から数日以内に復旧するケースがほとんどです。
その他動画配信サービス対応
| サービス | NordVPN | ExpressVPN |
|---|---|---|
| Disney+ | ◯ 対応 | ◯ 対応 |
| Amazon Prime Video | ◯ 対応 | ◯ 対応 |
| Hulu(米国) | ◯ 対応 | ◯ 対応 |
| BBC iPlayer | ◯ 対応 | ◯ 対応 |
| HBO Max | ◯ 対応 | ◯ 対応 |
| U-NEXT(日本) | ◯ 対応 | ◯ 対応 |
| ABEMA(日本) | ◯ 対応 | ◯ 対応 |
| TVer(日本) | ◯ 対応 | ◯ 対応 |
主要な動画配信サービスでは、NordVPNもExpressVPNもほぼ完全に対応しています。Disney+、Amazon Prime Video、Huluなどの米国系サービスはもちろん、日本のU-NEXT、ABEMA、TVerにも海外から問題なくアクセスできました。
日本のサービスに関しては、海外在住の日本人が帰国せずに日本のテレビ番組を視聴する用途で重宝します。ABEMAは一部のスポーツ中継で厳しいVPN検出を行っていますが、NordVPNもExpressVPNも日本サーバーの数が多いため、1つのサーバーがブロックされても別のサーバーに切り替えることで対応可能です。
ストリーミング用途での最終結論: NordVPNがわずかに優位。Netflixの対応ライブラリ数が多く、SmartPlay機能により設定が不要。ExpressVPNも主要サービスには対応しているものの、マイナーな国のライブラリではNordVPNに及びません。どちらを選んでも主要な動画配信サービスは問題なく視聴できますが、「より多くの国のNetflixライブラリにアクセスしたい」という方にはNordVPNのほうが適しています。
中国での使用:NordVPN vs ExpressVPN
中国のGFW(グレートファイアウォール)は世界で最も強力なインターネット検閲システムであり、VPNの多くはブロックされます。中国で確実に使えるVPNは限られており、NordVPNとExpressVPNはその数少ない選択肢です。
VPNジャーナル編集部の2026年1月の中国テストでは、NordVPNの接続成功率は82%、ExpressVPNは95%でした。100回接続してNordVPNは82回成功、ExpressVPNは95回成功という意味です。中国での使用を主目的にするなら、ExpressVPNが明確に優位です。
NordVPNも難読化サーバーを手動選択すれば、中国での接続安定性は改善されます。自動接続のままだと通常サーバーが選ばれてGFWに検出されやすいため、設定変更が必要です。具体的には、アプリの「設定」→「自動接続」→「プロトコル」でOpenVPN(TCP)を選択し、「難読化サーバー」をONにします。この設定で接続成功率は82%から約90%まで向上するという第三者レビューもあります。
ExpressVPNが中国で強い理由は、Lightwayプロトコルの検閲回避能力にあります。Lightwayは通常のHTTPSトラフィックに偽装する能力が高く、GFWによる検出を回避しやすい設計です。また、ExpressVPNは中国のファイアウォール強化に対する対応が迅速で、ブロックされてもIPアドレスの更新やプロトコルの調整が即座に行われます。
中国での使用頻度によって、どちらを選ぶべきかが変わります。中国に長期駐在する方、週に何度も中国出張がある方は、ExpressVPNの接続成功率95%が安心です。一方、年に数回の出張程度であれば、NordVPNの82%でも実用的には十分対応できます。月¥210の料金差を考慮すると、中国利用が年数回程度ならNordVPNを選び、中国で繋がらない場合に備えてExpressVPNを追加契約する(両方持つ)という選択肢もあります。
中国でのVPN使用に関する詳細は、中国で使えるVPNおすすめランキングの記事で詳しく解説しています。
使いやすさ比較:UI・アプリ・サポート
高性能なVPNでも、使いにくければストレスが溜まります。アプリのUI、日本語対応、カスタマーサポートの3つの観点で使いやすさを比較します。
アプリのUI比較
NordVPNとExpressVPNはともに、VPN初心者でも迷わず使える洗練されたUIを提供しています。
NordVPN
地図ベースのUIで、視覚的にサーバーを選択できます。「クイック接続」ボタンをタップすると、自動的に最適なサーバーに接続されます。地図上のピンをクリックすれば国を選択でき、直感的な操作が可能です。Windows版のアプリはやや大きめのウィンドウサイズですが、すべての機能に2クリック以内でアクセスできる設計です。ダブルVPN、Onion over VPN、難読化サーバーなどの専門的な機能も、設定画面からワンタップで有効化できます。
ExpressVPN
シンプルで洗練されたUIが特徴です。アプリを開くと大きな接続ボタンが中央に配置され、ワンタップで最速のサーバーに接続されます。サーバー選択はリスト形式で、お気に入りサーバーを登録することも可能。Windows版、Mac版、iOS版、Android版すべてでUIが統一されており、デバイスを切り替えても操作に戸惑うことがありません。機能がシンプルな分、設定項目が少なく、初心者にとってはNordVPNより迷いにくいデザインです。
UI/UXの観点では、ExpressVPNがわずかに優位です。NordVPNは機能が豊富な分、設定項目が多く、初心者が最初に触れた際に「どこに何があるか」を把握するまでに少し時間がかかります。ExpressVPNはシンプルさを追求しており、インストールから最初の接続まで2分とかからないでしょう。ただし、この差は「慣れ」の問題であり、数日使えばどちらのアプリも問題なく操作できるようになります。
日本語対応の質
海外VPNサービスを選ぶ際、日本語対応の質は重要です。英語に不安がある方にとって、日本語で問い合わせができるかどうかは大きな差です。
NordVPN
- アプリUI: 完全日本語化
- 公式サイト: 完全日本語化
- ヘルプセンター記事: 完全日本語化
- ライブチャットサポート: 日本語対応(自動切り替え)
- メールサポート: 日本語対応
ExpressVPN
- アプリUI: 完全日本語化
- 公式サイト: 完全日本語化
- ヘルプセンター記事: 完全日本語化
- ライブチャットサポート: 日本語対応(翻訳ツール使用)
- メールサポート: 日本語対応(翻訳ツール使用)
NordVPNとExpressVPNともに、日本語対応は完全です。アプリのUI、公式サイト、ヘルプセンターの記事、すべて日本語で利用できます。ライブチャットサポートも日本語で入力すると、NordVPNは自動的に日本語対応のオペレーターに切り替わり、ExpressVPNは翻訳ツールを介して日本語でやり取りできます。
実際に両サービスのライブチャットサポートを日本語で試したところ、NordVPNの回答は人間が書いた自然な日本語で、技術的な質問にも的確に対応してくれました。ExpressVPNも翻訳ツールを使用しているものの、回答の質は高く、機械翻訳特有の不自然さはほとんど感じませんでした。レスポンス速度は両サービスとも2分以内で、待たされることはありません。日本語対応の質では、NordVPNとExpressVPNは互角です。どちらを選んでも、英語に不安がある方でも安心して使えます。
カスタマーサポート比較
VPN使用中にトラブルが発生した際、迅速に解決できるかどうかはカスタマーサポートの質にかかっています。
NordVPN
- 24時間365日ライブチャット(日本語対応)
- メールサポート(24時間以内に返信)
- ヘルプセンター記事: 800+記事(日本語)
- チュートリアル動画: 100+本(一部日本語字幕)
ExpressVPN
- 24時間365日ライブチャット(日本語対応、翻訳ツール使用)
- メールサポート(24時間以内に返信)
- ヘルプセンター記事: 600+記事(日本語)
- チュートリアル動画: 80+本(一部日本語字幕)
どちらも24時間365日のライブチャットサポートを提供しており、深夜でも即座に問い合わせが可能です。編集部の経験では、NordVPNの平均レスポンス時間は2分以内、ExpressVPNは3分以内でした。メールサポートも両サービスとも24時間以内に返信があり、対応速度に大きな差はありません。
ヘルプセンター記事の数はNordVPNのほうがやや多く、セットアップガイド、トラブルシューティング、FAQ、チュートリアル動画まで、ほぼすべてのサポートコンテンツが日本語で提供されています。ExpressVPNも主要な記事は日本語化されていますが、一部のマイナーなトピックは英語のみの場合があります。カスタマーサポートの総合的な質では、NordVPNがわずかに優位ですが、実用上の差はほとんどありません。どちらを選んでも、問題解決に困ることはないでしょう。
目的別おすすめ:どちらを選ぶべきか
ここまで11項目で比較してきましたが、「結局どちらを選べばいいの?」という疑問に明確に答えます。以下の判断フローチャートを参考にしてください。
NordVPNを選ぶべき人
- 総合的に最もバランスの取れたVPNを選びたい人
- コスパを重視する人(月¥210安い、年¥2,520節約)
- セキュリティ機能を重視する人(脅威対策Pro、Meshnet、ダブルVPN)
- Netflixの幅広い国のライブラリにアクセスしたい人(20+ライブラリ対応)
- サーバー数の多さを重視する人(7,400+サーバー)
ExpressVPNを選ぶべき人
- 中国で頻繁にVPNを使う人(接続成功率95%)
- 速度を最優先する人(国内808Mbps、NordVPNより18Mbps速い)
- シンプルなUIを好む人(機能を絞り込んだ洗練されたデザイン)
- ポスト量子暗号で将来の脅威に備えたい人
NordVPN
¥540/月〜速度・セキュリティ・コスパのバランスが最高。中国利用以外のすべての用途で最適です。
ExpressVPN
¥750/月〜中国での接続成功率95%。中国利用が主目的なら唯一無二の選択肢です。
より詳しいVPN比較はVPN比較2026年版、総合ランキングはVPNおすすめランキング2026の記事をご覧ください。
迷ったらコレ:NordVPNを選ぶべき理由
ここまで詳しく比較してきましたが、最終的な編集部の結論を明確に述べます。
NordVPNとExpressVPNで迷ったら、NordVPNを選んでください。理由は3つ: 総合評価9.6で業界トップ、月¥210安く年間¥2,520節約、セキュリティ機能が充実(脅威対策Pro/Meshnet/ダブルVPN)。速度差はわずか18Mbpsで実用上の差はなく、中国利用が主目的でない限りNordVPNが最適解です。
NordVPNが総合1位である理由
- 速度: 国内790Mbps、速度低下7%。ExpressVPNに18Mbps劣るが実用上の差なし
- 料金: 月¥540で、ExpressVPNより月¥210安い。年間¥2,520、2年間で¥5,040の節約
- セキュリティ: 脅威対策Pro、ダブルVPN、Meshnet、Dark Web Monitorを標準搭載。4回のノーログ監査
- サーバー数: 7,400+サーバー、118カ国。ExpressVPNの2.5倍のサーバー数
- ストリーミング: Netflix 20+ライブラリ対応。ExpressVPNより5ライブラリ多い
- コスパ: 総所有コスト(TCO)の観点で、広告ブロックとMeshnet機能が標準搭載
NordVPNよりExpressVPNを選ぶべき唯一のケース
中国で頻繁にVPNを使う方は、ExpressVPNの接続成功率95%が安心です。中国に長期駐在する方、週に何度も中国出張がある方は、月¥210高くてもExpressVPNを選ぶ価値があります。ただし、中国利用が年に数回の出張程度であれば、NordVPNの接続成功率82%でも実用レベルで対応可能です。
編集部がNordVPNを3年間使い続けている理由は、「弱点がほぼ存在しない」ことです。速度で2位、セキュリティで1位、コスパで1位、ストリーミングで1位、使いやすさで2位。すべての項目で高水準を維持しているVPNは、NordVPN以外にありません。ExpressVPNは速度と中国接続で上回りますが、総合的にはNordVPNのほうがバランスが取れています。VPN選びで最も合理的な選択は、「1つの項目で突出したVPN」ではなく、「すべての項目で高水準のVPN」を選ぶことです。だからこそ、NordVPNが総合1位なのです。
まとめ:NordVPN vs ExpressVPN比較の最終結論
本記事では、NordVPNとExpressVPNを全11項目で徹底比較しました。最終結論を要約します。
- 料金: 月¥540で、ExpressVPNより月¥210安い(年¥2,520節約)
- サーバー数: 7,400+サーバー(ExpressVPNの2.5倍)
- セキュリティ機能: 脅威対策Pro、ダブルVPN、Meshnet、Dark Web Monitor標準搭載
- ストリーミング: Netflix 20+ライブラリ対応
- コスパ: 広告ブロックとMeshnet機能が標準搭載でTCO優位
- 速度: 国内808Mbps(NordVPNより18Mbps速い)
- 中国接続: 接続成功率95%(NordVPNより13%高い)
- UI: シンプルで初心者に優しいデザイン
- ポスト量子暗号: 将来の量子コンピュータ攻撃への耐性
最終結論
総合的にはNordVPN、中国利用ならExpressVPNが正解です。速度差はわずか18Mbpsで実用上の差はなく、料金・セキュリティ・ストリーミング・コスパの全てでNordVPNが上回ります。中国での使用を主目的とする限定的なケースを除けば、NordVPNが最適な選択です。
NordVPNとExpressVPNはともに業界トップクラスのVPNであり、どちらを選んでも大きな失敗はありません。ただし、細かく比較すると明確な差が見えてきます。総合力で選ぶならNordVPN、中国利用ならExpressVPN。この結論に従えば、VPN選びで後悔することはないでしょう。30日間の返金保証があるため、まずは実際に使ってみて、自分の環境で速度とセキュリティを確かめてください。
