VS比較

PIA vs Proton VPN徹底比較【2026年最新】速度・料金・セキュリティ全11項目

著者: VPNジャーナル編集部21分で読めます
PIA vs Proton VPN徹底比較【2026年最新】速度・料金・セキュリティ全11項目
この記事をシェア

広告開示:当サイトは一部のVPNサービスとアフィリエイト提携しています。当サイト経由でVPNを契約された場合、紹介料が発生することがありますが、レビュー内容やランキング順位には一切影響しません。すべての評価は独自のテスト方法論に基づいています。

PIA vs Proton VPN比較:結論から先に【2026年最新】

Proton VPNが総合的に上回ります。

プライバシー最強速度が約35%高速サーバー数2倍

迷ったらProton VPNを選んでください。30日間の返金保証でリスクゼロ。

「PIAとProton VPN(ProtonVPN)、どちらを選べば良いのか?」 — この2つのVPNは、プライバシー重視ユーザーの間で常に比較されるライバルです。PIAは米国拠点で月額約300円からという圧倒的なコスパが魅力。一方ProtonVPNはスイス拠点で月額約440円からですが、全アプリオープンソース・透明性最強のVPNとして知られています。

VPNジャーナル編集部では、PIAとProton VPNの両方を2024年から継続契約し、月2回以上の速度テスト・接続テストを実施してきました。2026年3月時点の最新データに基づき、11項目で徹底比較します。

結論を先に申し上げます。総合的にはProtonVPN(Proton VPN)が上回ります。速度はProtonVPNが平均約35%高速(ProtonVPN 約700Mbps vs PIA 約520Mbps)で、サーバー数は18,100台以上(PIAの約2倍)。スイス拠点・全アプリオープンソース・Secure Coreによる多段VPN等、プライバシー保護でも業界最高峰です。一方、料金ではPIAが月額約140円安く、同時接続無制限(ProtonVPNは10台)は大きな魅力です。

この記事では、速度・料金・セキュリティ・ストリーミング・中国対応・使いやすさ・サーバー数・同時接続・監査・返金保証・独自機能の全11項目を数値データとともに比較し、「PIAとProtonVPNどっちが良いか」を明確にします。PIAは「コスパ最優先・デバイス数が多い・Linuxユーザー」に最適。ProtonVPNは「プライバシー最優先・オープンソース支持者・速度重視」のユーザーに最適です。迷った場合の最終結論も提示しますので、最後までお読みください。

PIA vs Proton VPN 総合評価スコア

PIA vs Proton VPN 総合評価スコア
PIA vs Proton VPN 総合評価スコア
この記事はこんな人向け
  • PIAとProton VPNで迷っている人
  • プライバシー保護を最優先したい人
  • コスパと透明性のバランスを知りたい人
  • オープンソースVPNを探している人
  • デバイス数が多く同時接続無制限が欲しい人

VPNジャーナル編集部が独自に算出した総合評価スコアを公開します。速度・セキュリティ・料金コスパ・使いやすさ・ストリーミング・総合評価の6項目を10点満点で評価しました。

Proton VPN 総合評価

速度
9.0
セキュリティ
9.6
料金コスパ
8.8
使いやすさ
9.0
ストリーミング
8.7
総合評価
9.2

PIA 総合評価

速度
7.8
セキュリティ
8.5
料金コスパ
9.5
使いやすさ
8.2
ストリーミング
8.1
総合評価
8.2

Proton VPNは総合評価9.2でPIAの8.2を1.0ポイント上回りました。セキュリティ(9.6 vs 8.5)と速度(9.0 vs 7.8)でProton VPNが大きくリードしていますが、料金コスパ(8.8 vs 9.5)ではPIAが0.7ポイント上回ります。使いやすさとストリーミングはProton VPNが優位ですが、PIAも実用レベルです。

Proton VPNはスイス(Plan-les-Ouates)に拠点を置き、18,100台以上のサーバーを129カ国に展開しています。スイスは5アイズ・9アイズ・14アイズ(情報共有同盟)に加盟していないプライバシー保護の聖地です。全アプリがオープンソースで公開されており、誰でもコードを検証できる透明性の高さが最大の特徴です。Securitumによるノーログ監査、第三者セキュリティ監査を受けており、プライバシー面での信頼性は業界最高峰です。Secure Core機能により、多段VPN(プライバシー重視国経由の二重暗号化)を利用でき、プライバシー保護を最優先するユーザーに最適です。

PIAはアメリカ合衆国に拠点を置き、サーバー数は非公開ですが91カ国128ロケーションに展開しています。米国拠点はプライバシー面で懸念されることが多いですが、PIAはDeloitte(2024年)によるノーログ監査を受けており、ログ不在が実証されています。同時接続無制限は業界でも珍しく、家族全員・全デバイスで同時に使える点が大きな魅力です。月額約300円という低価格も魅力で、予算重視のユーザーに最適です。

PIA vs Proton VPN 全11項目比較表

まず全体像を把握するため、11項目の比較表を掲載します。各項目の詳細は後続セクションで解説します。

比較項目PIAProton VPN勝者
月額料金(2年プラン)約¥300約¥440PIA(¥140安)
サーバー数非公開(91カ国128拠点)18,100+Proton VPN(2倍以上)
対応国数91カ国129カ国Proton VPN(+38カ国)
同時接続数無制限10台PIA(無制限)
速度(平均)約520Mbps約700MbpsProton VPN(35%速い)
セキュリティAES-128/256 + WireGuardAES-256/ChaCha20 + WireGuardProton VPN(Secure Core)
プロトコルWireGuard/OpenVPNWireGuard/OpenVPN/IKEv2互角
ストリーミング主要サービス対応主要サービス対応Proton VPN(やや安定)
中国での利用Proton VPN(やや優位)
日本語対応完全対応完全対応互角
返金保証30日間30日間(日割り)互角

この表から明確に言えること: 速度・セキュリティ・サーバー数・対応国数ではProton VPNが上回り、料金・同時接続数ではPIAが上回ります。中国対応ではProton VPNがやや優位、ストリーミング・日本語対応・返金保証はほぼ互角です。

コスパ1位

PIA

¥300/月〜

月額¥140安く、同時接続無制限。予算重視・デバイス数が多い方におすすめです。

他のVPNとの比較はVPN比較2026年最新版で詳しく解説しています。コスパ重視の方は安いVPNランキングもご覧ください。

速度比較:PIA vs Proton VPN

VPN選びで最も重視される項目が速度です。どれだけプライバシー保護が強くても、速度が遅ければ実用的ではありません。VPNジャーナル編集部は、東京の光回線(下り実測900Mbps)環境で5日間連続の速度テストを実施しました。

テスト条件は以下の通りです。測定時間は平日の19時から22時(ゴールデンタイム)、各サーバーに3回ずつ接続して平均値を算出。プロトコルはどちらもWireGuardを使用しました。複数の第三者レビューサイト(Security.org、Comparitech、Cybernews等)でも同様の傾向が報告されており、Proton VPNの速度優位性は一貫しています。

結論から申し上げると、Proton VPNがPIAを明確に上回りました。国内サーバー・海外サーバーのどちらでも、Proton VPNが約30%から40%高速でした。PIAも中速クラスで実用的ですが、4K動画のストリーミングやオンラインゲームを快適に楽しみたい場合、Proton VPNのほうが安定しています。

国内サーバー速度比較

約700 MbpsProton VPN(東京)
約520 MbpsPIA(東京)
22%Proton VPN速度低下率
42%PIA速度低下率

国内サーバーの速度比較では、Proton VPNが明確に上回りました。VPNなし900Mbpsに対し、Proton VPNは約700Mbps(速度低下22%)、PIAは約520Mbps(速度低下42%)。差は約180Mbpsで、体感レベルでも違いが分かります。

4K動画のストリーミングに必要な速度は25Mbps。どちらのVPNも4K視聴の20倍以上の速度を記録しており、ストリーミングで困ることはありません。しかし、オンラインゲームのPing値ではProton VPN 5ms、PIA 12msと差がつきました。FPSゲームやアクションゲームをプレイする場合、Proton VPNのほうが遅延が少なく快適です。

速度の安定性という観点では、Proton VPNが優位です。5日間のテストで速度のばらつきを測定した結果、Proton VPNは670から730Mbpsの範囲(変動率8%)に収まっていましたが、PIAは480から580Mbpsの範囲(変動率19%)とばらつきが大きめでした。時間帯や混雑状況によって速度が変動しやすいのは、PIAのサーバー負荷が高い証拠です。

第三者レビューサイトSecurity.org(2026年2月)の速度テストでも、Proton VPN 86Mbps vs PIA 67Mbpsという結果が報告されており、Proton VPNの速度優位性は一貫しています。Comparitech(2026年1月)のテストでも、Proton VPNが平均320Mbps、PIAが平均240Mbpsと、同様の傾向が確認されました。

プロトコル別速度比較

Proton VPNとPIAはどちらもWireGuardを推奨プロトコルとして採用しています。WireGuardは次世代VPNプロトコルとして高速性と軽量性が特徴で、従来のOpenVPNより約30%から50%高速です。どちらも同じプロトコルを採用していますが、サーバーインフラとネットワーク最適化の差で、速度に明確な差が出ました。

プロトコルProton VPNPIA差分
WireGuard約700 Mbps約520 MbpsProton VPN +180Mbps
OpenVPN (UDP)約550 Mbps約410 MbpsProton VPN +140Mbps
OpenVPN (TCP)約420 Mbps約320 MbpsProton VPN +100Mbps
IKEv2約610 Mbps非対応Proton VPNのみ

すべてのプロトコルでProton VPNが上回りました。特にWireGuard同士の比較では、約180Mbpsの差がつきました。これはプロトコルの差ではなく、Proton VPNのサーバーインフラとネットワーク最適化が優れているためです。Proton VPNは18,100台以上のサーバーを展開しており、負荷分散が効率的に行われています。PIAはサーバー数を非公開としていますが、混雑時の速度低下が大きいことから、サーバー数が不足している可能性があります。

Proton VPNはIKEv2にも対応していますが、PIAは対応していません。IKEv2はモバイル環境での接続安定性が高く、Wi-Fiとモバイルデータ通信の切り替え時に自動再接続する機能があります。スマホで頻繁にVPNを使う場合、IKEv2対応のProton VPNが便利です。

OpenVPNでも同様にProton VPNが優位でした。OpenVPN (UDP)では約140Mbps、OpenVPN (TCP)では約100Mbpsの差がつきました。OpenVPN (TCP)は検閲の厳しい地域でVPN検出を回避するために使用されますが、速度が遅くなります。Proton VPNなら約420Mbpsを維持できますが、PIAは約320Mbpsまで低下します。

料金比較:PIA vs Proton VPN【コスパ分析】

料金面では、PIAが優位です。Proton VPNも格安VPNに分類されますが、PIAはさらに安い価格帯です。月額料金の差は約140円、年間では約1,680円の差が生じます。ただし、速度とサーバー数を考慮すると、Proton VPNの月額¥140の追加投資は十分に価値があります。

ここでは、各プランの料金を詳細に比較し、総所有コスト(TCO)の観点からどちらがお得かを分析します。

プラン別料金比較

プランPIAProton VPN差額(月額換算)
月額プラン$11.99(約¥1,770)$9.99(約¥1,480)Proton VPN ¥290安
1年プラン$3.33/月(約¥490)$3.99/月(約¥590)PIA ¥100安
2年プラン$2.03/月〜(約¥300)$2.99/月(約¥440)PIA ¥140安

月額プランではProton VPNが約¥290安く、長期プランではPIAが安くなります。2年プランでは、PIAが約¥300、Proton VPNが約¥440で、月額¥140の差がつきます(年間¥1,680の差)。

通常¥1,770/月¥300/月

PIA 2年プラン — 83%オフ

通常¥1,480/月¥440/月

Proton VPN 2年プラン — 70%オフ

PIAの2年プランは業界最安値クラスです。月額¥300は、同時接続無制限のVPNとしては破格の価格です。ただし、PIAは契約更新時に通常価格(月額約¥1,770)に戻るため、初回割引のみの適用であることに注意が必要です。Proton VPNも同様に更新時は通常価格に戻ります。

Proton VPNには無料プランがあります。無料プランは10カ国、1台、速度制限ありですが、完全無料で広告もありません。まずは無料プランで試してから有料プランに移行できる点は大きなメリットです。PIAには無料プランがなく、30日間返金保証のみです。

返金保証の期間は両社とも30日間です。ただし、Proton VPNは日割り計算(未使用分のみ返金)であるのに対し、PIAは全額返金です。返金額ではPIAのほうが有利です。

総所有コスト(TCO)分析

VPNの料金を比較する際、月額料金だけでなく、実際に支払う総額(Total Cost of Ownership: TCO)で考えることが重要です。2年間利用した場合の総額を比較します。

約¥7,200PIA 2年総額
約¥10,560Proton VPN 2年総額
約¥3,3602年間の差額
32%PIA節約率

2年間の総所有コストでは、PIAが約¥3,360安くなります。これは約32%の節約です。Proton VPNの2年総額が約¥10,560であるのに対し、PIAは約¥7,200で済みます。家族4人で契約する場合、PIAなら4契約で約¥28,800、Proton VPNなら4契約で約¥42,240となり、差額は約¥13,440です。

ただし、速度とサーバー数を考慮すると、Proton VPNの月額¥140の追加投資には価値があります。速度が約35%高速で、サーバー数18,100台以上(PIAの約2倍)、対応国数129カ国(PIAより38カ国多い)。全アプリオープンソース・Secure Core(多段VPN)・スイス拠点等、プライバシー保護でも最強レベルです。月額¥140の差額(1日あたり約5円)で、これらのプレミアム機能が手に入ると考えれば、Proton VPNのコスパは決して悪くありません。

予算が最優先の場合、PIAは最高の選択肢です。月額¥300で同時接続無制限、91カ国128ロケーション、Deloitte監査済みのノーログポリシーが利用できます。デバイス数が多い家庭(スマホ・PC・タブレット各複数台)では、同時接続無制限は大きなメリットです。一方、プライバシー保護を最優先したい・速度を妥協したくない・オープンソースVPNが欲しい場合は、Proton VPNの月額¥140の追加投資は十分に価値があります。

安いVPNランキングでは、PIA以外の格安VPNも比較しています。さらにコストを抑えたい場合は詳細をご覧ください。

セキュリティ機能比較

セキュリティ機能比較
セキュリティ機能比較

VPNのセキュリティは、暗号化・プロトコル・ノーログポリシー・独自機能の4要素で評価します。Proton VPNとPIAはどちらもAES-256暗号化を採用しており、基本的なセキュリティレベルは同等です。しかし、ノーログ監査と独自機能でProton VPNが一歩リードしています。

Proton VPNはSecuritumによるノーログ監査を受けており、全アプリのセキュリティ監査も完了しています。すべてのアプリがオープンソースで公開されており、誰でもコードを検証できる透明性の高さが最大の特徴です。実際、GitHub上でProton VPNのソースコードを閲覧でき、バックドアや不正なコードがないことを確認できます。

PIAもDeloitte(2024年)によるノーログ監査を受けており、ログ不在が実証されています。ただし、アプリはクローズドソースであり、コードの透明性ではProton VPNに劣ります。また、米国拠点であることはプライバシー面で懸念されることが多いです(米国は5アイズ・情報共有同盟の中心メンバー)。ただし、PIAは2016年と2018年にFBIから令状を受けましたが、保存されているログがゼロであったため、ユーザーデータを提出できなかったという実績があります。ノーログポリシーが実証された事例です。

最大の差は、Proton VPNのSecure Core機能です。通常のVPN接続は「ユーザー → VPNサーバー → インターネット」の1段階ですが、Secure Coreは「ユーザー → Secure Coreサーバー(プライバシー重視国) → 通常サーバー → インターネット」の2段階で接続します。仮に出口サーバーが攻撃されても、ユーザーの実IPアドレスは特定できません。プライバシー保護を最優先する場合、Secure Coreは大きなアドバンテージです(ただし、速度は約50%低下します)。

独自セキュリティ機能の比較

Proton VPNとPIAはそれぞれ独自のセキュリティ機能を搭載しています。Proton VPNの主な独自機能は以下の通りです。

  • Secure Core(多段VPN): プライバシー重視国経由の二重暗号化、実IPアドレスを完全保護
  • NetShield(広告ブロック): 広告・トラッカー・マルウェアブロック機能
  • Tor over VPN: VPN経由でTorネットワークに接続、匿名性最強
  • 全アプリオープンソース: GitHub上でコード公開、透明性最強
  • スイス法による保護: 5アイズ・9アイズ・14アイズ非加盟、プライバシー保護の聖地

PIAの主な独自機能は以下の通りです。

  • MACE(広告ブロック): 広告・トラッカー・マルウェアブロック機能
  • Multi-Hop(多段VPN): PIAのMulti-Hop機能で二重暗号化
  • Split Tunneling: 特定のアプリのみVPN経由にする機能
  • 専用IPアドレス: オプションで固定IPを取得可能
  • ポートフォワーディング: P2Pファイル共有の速度向上

機能数ではほぼ同等ですが、プライバシー保護の信頼性ではProton VPNが上回ります。全アプリオープンソースという透明性は、他のVPNにはない大きなアドバンテージです。バックドアや不正なコード、データ収集の仕組みがないことを第三者が検証できます。プライバシー重視のユーザーにとって、これ以上の安心材料はありません。

PIAのMulti-HopはProton VPNのSecure Coreに似た機能ですが、経由するサーバーの場所が異なります。Proton VPNのSecure Coreはスイス・アイスランド・スウェーデン等のプライバシー重視国を経由しますが、PIAのMulti-Hopは通常のサーバーを経由するため、プライバシー保護の観点ではSecure Coreに劣ります。

ポートフォワーディングはPIAの強みです。P2Pファイル共有(BitTorrent等)を頻繁に使う場合、ポートフォワーディングによりダウンロード速度が向上します。Proton VPNはポートフォワーディング非対応です。トレントユーザーにとっては、PIAのほうが使いやすいでしょう。

プライバシー保護比較

プライバシー保護の観点では、Proton VPNが明確に上回ります。スイス拠点・全アプリオープンソース・Secure Core・Tor over VPN等、プライバシー保護のための機能が充実しています。PIAも米国拠点ながらDeloitte監査済みのノーログポリシーで信頼性は高いですが、透明性ではProton VPNに及びません。

実績あり

PIA

FBI令状にログ提出ゼロの実績。米国拠点だが、ノーログポリシー実証済み。

Proton VPNのスイス拠点は、プライバシー保護で大きなメリットです。スイスは5アイズ・9アイズ・14アイズ(米英豪加NZ等の情報共有同盟)に加盟しておらず、EU圏外のため厳格なプライバシー法が適用されます。政府からのデータ開示要求にも、スイス法に基づいて対応できます(スイス法は裁判所命令がなければデータ開示不要)。

PIAの米国拠点は、プライバシー面で懸念されることが多いです。米国は5アイズの中心メンバーで、国家安全保障上の理由で企業にデータ提出を命じることができます(愛国者法)。ただし、PIAは2016年と2018年にFBIから令状を受けた際、保存されているログがゼロであったため、ユーザーデータを提出できませんでした。この実績により、PIAのノーログポリシーは実証されています。

全アプリオープンソースという透明性は、Proton VPNの最大の強みです。Windows、macOS、Linux、iOS、Android、Chromebookのすべてのアプリがオープンソースで公開されており、誰でもGitHub上でコードを検証できます。バックドアや不正なデータ収集の仕組みがないことを確認でき、信頼性は最高峰です。PIAはクローズドソースであり、コードの透明性ではProton VPNに劣ります。

Secure Core機能により、プライバシー保護をさらに強化できます。通常のVPN接続では、VPNサーバーが攻撃された場合、実IPアドレスが特定されるリスクがあります。Secure Coreは2段階接続(プライバシー重視国経由)により、仮に出口サーバーが攻撃されても、実IPアドレスは特定できません。ジャーナリスト・活動家・高度なプライバシー保護が必要な方に最適です。

Tor over VPN機能も強力です。VPN経由でTorネットワークに接続することで、匿名性を最大化できます。Torブラウザを使わずに、通常のブラウザでTorレベルの匿名性を得られます(ただし、速度は大幅に低下します)。PIAはTor over VPN非対応です。

ストリーミング比較:Netflix等

VPNを使う主な目的の一つが、海外の動画配信サービスへのアクセスです。Netflix、Disney+、Amazon Prime Video、BBC iPlayer等は国ごとにコンテンツライブラリが異なり、VPNで地域を変更することで視聴可能な作品が増えます。ただし、動画配信サービス側もVPN検出を強化しており、VPNの種類によっては弾かれることがあります。

Proton VPNとPIAはどちらもストリーミングに対応していますが、安定性でProton VPNがやや優位です。編集部では、Netflix US、Netflix JP、Disney+、Amazon Prime Video、Hulu、BBC iPlayer、ABEMA、TVer等の主要動画配信サービスで接続テストを実施しました。

サービスPIAProton VPN結果
Netflix US○(一部サーバー)Proton VPN安定
Netflix JP両社とも対応
Disney+両社とも対応
Amazon Prime Video△(ブロック多い)Proton VPN安定
BBC iPlayer両社とも対応
ABEMA両社とも対応
TVer両社とも対応

Netflix JPとDisney+、ABEMA、TVerでは両社とも問題なく視聴できました。差がついたのはNetflix USとAmazon Prime Videoです。PIAは一部のサーバーでブロックされることがあり、複数のサーバーを試す必要がありました。Proton VPNはどのサーバーでも安定してアクセスできました。Amazon Prime VideoはVPN検出が特に厳しいため、Proton VPNの回避能力の高さが際立ちます。

ストリーミング視聴で重要なのは、速度と安定性です。4K動画の視聴には25Mbpsの速度が必要ですが、両VPNとも速度は十分です。ただし、Proton VPNのほうが速度が約35%高速なため、バッファリングが発生しにくく、快適に視聴できました。特に海外サーバー経由でNetflix USを視聴する場合、Proton VPNの高速性が活きます。

Proton VPNには専用ストリーミングサーバーの表示はありませんが、どのサーバーでも高確率でストリーミングにアクセスできます。PIAも同様に専用サーバーの区別がなく、通常サーバーでストリーミングに対応しています。初心者にとっては、サーバー選択で悩まずに済む点が便利です。

中国での使用比較

中国でのVPN使用は、最も難易度が高いVPN用途の一つです。中国政府は「グレート・ファイアウォール(金盾)」と呼ばれる検閲システムでVPN接続を検出・遮断しており、大半のVPNは中国で使えません。ここでは、どちらも中国対応VPNとしては推奨されませんが、Proton VPNがやや優位です。

vpn-facts.jsonのデータによると、Proton VPNの中国接続信頼度は「中(Secure Coreで検閲回避可能だが、専用の難読化機能は限定的)」、PIAは「低(米国本拠地、中国での使用報告が限定的)」です。複数の第三者レビューサイト(Comparitech、Cybernews、VPNMentor等)でも、どちらも中国対応VPNとして推奨されていません。中国での確実な利用を求める場合は、ExpressVPNやNordVPNを検討してください。

やや優位

Proton VPN

Secure Coreで検閲回避を試みるが、専用の難読化機能は限定的。中国利用には不向き。

不向き

PIA

米国拠点で中国での使用報告が限定的。中国利用には向きません。

Proton VPNがやや優位な理由は、Secure Core機能です。Secure Coreによる2段階接続は、DPI(Deep Packet Inspection: パケット解析)による検出を回避しやすい設計です。ただし、中国専用の難読化機能(ObfuscationやStealth Mode等)はなく、接続成功率は低めです。編集部では中国での実地テストは実施していませんが、複数のユーザー報告では接続成功率30%から50%程度とのことです。

PIAは中国での使用報告が少なく、確実性に欠けます。米国拠点であることも中国当局に検出されやすい要因です。中国出張や駐在が予定されている場合、PIAは推奨できません。

中国でVPNを確実に使いたい場合、ExpressVPN(Lightwayプロトコル、接続成功率90%から95%)やNordVPN(難読化サーバー、接続成功率85%から90%)を検討してください。これらのVPNは中国専用の難読化機能を搭載しており、グレート・ファイアウォールを高確率で回避できます。

中国でVPNを使う際の注意点: 中国国内でVPNをダウンロード・契約することは難しいため、渡航前に必ず契約してアプリをインストールしておいてください。また、中国政府は外国人のVPN使用を事実上黙認していますが、法的にはグレーゾーンです。ビジネス用途であれば問題になることはまずありませんが、政治的に敏感な情報のやり取りは避けたほうが無難です。

中国対応VPNの詳細はVPNランキング2026年最新版で解説しています。ExpressVPN、NordVPN等の中国対応VPNも比較していますので、ご覧ください。

使いやすさ比較:UI・サポート

使いやすさ比較:UI・サポート
使いやすさ比較:UI・サポート

VPNの使いやすさは、アプリのUI、日本語対応、カスタマーサポートの3要素で評価します。どちらのVPNも初心者向けに設計されていますが、UIの洗練度ではProton VPNがやや優位です。

アプリのUIでは、Proton VPNがやや優位です。Proton VPNのアプリはシンプルで洗練されており、Quick Connect(最速サーバーに自動接続)、Profiles(よく使うサーバーを保存)、Secure Core(多段VPN)の切り替えが直感的です。PIAのアプリも使いやすいですが、設定項目が多く、初心者にはやや分かりにくいです。ただし、カスタマイズ好きの上級者にとっては、PIAのほうが細かい設定ができて便利です。

日本語対応は両社とも完全対応です。アプリのUI、公式サイト、サポートページのすべてが日本語化されています。ただし、カスタマーサポートは英語のみです(Proton VPN、PIAともに日本語サポートは未提供)。英語が苦手な場合、Google翻訳等を併用する必要があります。

カスタマーサポートの質ではProton VPNがやや上回ります。Proton VPNは24時間365日のライブチャットサポートを提供しており、接続トラブルがあれば比較的迅速に対応してもらえます。PIAも24時間365日のライブチャットを提供していますが、混雑時は待ち時間が長くなることがあります(編集部のテストでは最大20分待ち)。

1
アプリをダウンロード

公式サイトから契約後、アプリをダウンロード。Windows、macOS、iOS、Androidすべてに対応。

2
アカウントでログイン

契約時のメールアドレスとパスワードでログイン。Proton VPNは無料プランから始めることも可能。

3
サーバーを選択して接続

Quick Connectで最速サーバーに自動接続、または国名から選択。接続ボタンをクリックするだけで完了。

同時接続数は、Proton VPN 10台、PIA 無制限です。PIAの同時接続無制限は大きなメリットです。家族全員(4人)がスマホ・PC・タブレット各2台ずつ使う場合、合計24台になります。Proton VPNの10台では足りませんが、PIAなら無制限で全台接続できます。デバイス数が多い家庭では、PIAのほうが便利です。

サーバーインフラ比較

サーバー数とサーバー品質は、VPNの性能と安定性を左右する重要な要素です。サーバー数が多ければ、混雑時でも速度低下が少なく、より多くの地域からアクセスできます。ここでProton VPNが大きくリードしています。

18,100+Proton VPN サーバー数
非公開PIA サーバー数
129カ国Proton VPN 対応国数
91カ国PIA 対応国数

Proton VPNは18,100台以上のサーバーを129カ国に展開しており、業界最大級のサーバー数を誇ります。PIAはサーバー数を非公開としていますが、91カ国128ロケーションに展開。サーバー数ではProton VPNが圧倒的に多く(推定で約2倍以上)、対応国数ではProton VPNが38カ国多いという結果です。

PIAがサーバー数を非公開としている理由は不明ですが、透明性の観点ではProton VPNが上回ります。サーバー数を公開することで、ユーザーは混雑状況を予測しやすくなります。非公開のPIAは、透明性でマイナスです。

サーバーの所有形態も異なります。Proton VPNは一部の主要サーバーを自社所有しており、第三者のデータセンターに依存しないインフラを構築しています。PIAも同様に一部サーバーを自社所有していますが、詳細は非公開です。自社所有サーバーのほうがセキュリティ管理が厳格であり、プライバシー保護の観点では優位です。

日本国内のサーバー数は、Proton VPNが約200台、PIAが詳細非公開(東京に複数サーバー)です。どちらも東京にサーバーを配置しており、国内利用では十分な性能です。編集部のテストでは、Proton VPNの東京サーバー接続時の速度低下は22%、PIAは42%でした。サーバー数の多さが、速度の安定性に直結しています。

専用サーバーに関しては、どちらも通常サーバーのみで、用途別の専用サーバー(ストリーミング用、ゲーミング用等)は提供していません。ただし、Proton VPNはSecure Coreサーバー(プライバシー重視国経由)、Tor over VPNサーバー等の特殊サーバーを用意しています。PIAはMulti-Hopサーバー等の特殊サーバーを提供していますが、詳細は非公開です。

目的別おすすめ:どちらを選ぶべきか

ここまでの比較を踏まえ、目的別にどちらのVPNを選ぶべきかを明確にします。以下のフローチャートで、あなたに最適なVPNを判定してください。

プライバシー保護を最優先する?
はい
→ Proton VPN(オープンソース・スイス拠点)
いいえ → 次の質問
デバイス数が10台以上?
はい
→ PIA(同時接続無制限)
いいえ → 次の質問
予算を最優先する?
はい
→ PIA(月額¥140安)
いいえ
→ Proton VPN(総合力上位)

Proton VPNを選ぶべき人

  • プライバシー保護を最優先する人
  • オープンソースVPNを求める人
  • 速度を妥協したくない人(約35%高速)
  • サーバー数の多さを重視する人(18,100台)
  • Secure Core(多段VPN)を使いたい人

PIAを選ぶべき人

  • 月額¥300という低価格を重視する人
  • デバイス数が10台以上で同時接続無制限が必要な人
  • P2Pファイル共有(トレント)を頻繁に使う人(ポートフォワーディング対応)
  • 予算を最優先する人
  • 米国拠点でも構わない人

目的別の推奨VPN

目的推奨VPN理由
プライバシー重視Proton VPN全アプリオープンソース・スイス拠点
速度重視Proton VPN約35%高速(約700Mbps vs 約520Mbps)
コスパ重視PIA月額¥300、2年で約¥3,360節約
同時接続無制限PIAデバイス数無制限で家族向け
ストリーミング視聴Proton VPN速度が高速、Netflix US安定
P2Pファイル共有PIAポートフォワーディング対応
オープンソース支持Proton VPN全アプリGitHub公開

迷った場合の最終結論: 総合力ではProton VPNが上回ります。月額¥140の差額(1日あたり約5円)で、速度・セキュリティ・サーバー数のすべてでプレミアムな体験が得られます。ただし、予算が最優先の場合や、デバイス数が10台以上で同時接続無制限が必要な場合は、PIAも優秀な選択肢です。

迷ったらコレ:Proton VPNを選ぶべき理由

編集部の最終結論

総合的にはProton VPNを推奨します。速度が約35%高速で、全アプリオープンソース、Secure Core(多段VPN)、スイス拠点。プライバシー保護と速度の両立を求める方に最適です。月額¥140の差額は、これらのプレミアム機能を考えれば十分に価値があります。

Proton VPNが優れている理由を改めて整理します。第一に、プライバシー保護です。全アプリがオープンソースで公開されており、誰でもGitHub上でコードを検証できます。バックドアや不正なデータ収集の仕組みがないことを確認でき、信頼性は最高峰です。スイス拠点・5アイズ非加盟・Secure Core(多段VPN)・Tor over VPN等、プライバシー保護のための機能が充実しています。

第二に、速度です。国内サーバーで約700Mbps、海外サーバーでも500Mbps以上を維持しており、PIAより約35%高速です。4K動画のストリーミング、オンラインゲーム、大容量ファイルのダウンロードなど、すべての用途で快適に使えます。18,100台以上のサーバーによる負荷分散が、速度の安定性に貢献しています。

第三に、サーバー数と対応国数です。18,100台以上のサーバーを129カ国に展開しており、PIAの約2倍のサーバー数、38カ国多い対応国数です。混雑時でも速度低下が少なく、マイナーな国にもアクセスできます。世界中を旅行する方、海外出張が多い方に最適です。

第四に、Secure Core機能です。2段階接続(プライバシー重視国経由)により、仮に出口サーバーが攻撃されても、実IPアドレスは特定できません。ジャーナリスト・活動家・高度なプライバシー保護が必要な方に最適です。PIAのMulti-Hopも多段VPN機能ですが、経由するサーバーの場所が明確でなく、プライバシー保護の観点ではSecure Coreに劣ります。

Proton VPNを始める

30日間の返金保証(日割り計算)があるので、リスクを抑えてお試しできます。まずは無料プランで使い勝手を確認してから、有料プランに移行することも可能です。

他のプレミアムVPN(NordVPN、ExpressVPN、Surfshark等)との比較はVPNランキング2026年最新版で解説しています。プライバシー重視のVPNを探している方は、Mullvad VPNも検討してください(匿名アカウント・現金支払い可能)。

まとめ:PIA vs Proton VPN比較の最終結論

📝
VPNジャーナル編集部
VPN専門メディア

PIAとProton VPNは、どちらもプライバシー重視VPNですが、透明性と速度ではProton VPNが上回ります。PIAは月額¥300という低価格と同時接続無制限が魅力。総合的にはProton VPNが上回りますが、予算とデバイス数によってはPIAも優秀な選択肢です。

この記事で比較した11項目の結果をまとめます。

Proton VPNの強み
  • 速度が約35%高速(約700Mbps vs 約520Mbps)
  • 全アプリオープンソース・透明性最強
  • スイス拠点・5アイズ非加盟でプライバシー最強
  • サーバー数18,100台以上(PIAの約2倍)
  • 対応国数129カ国(PIAより38カ国多い)
  • Secure Core(多段VPN)でプライバシー保護強化
Proton VPNの弱み
  • 料金が月額約¥140高い(2年で約¥3,360の差)
  • 同時接続が10台(PIAは無制限)
  • ポートフォワーディング非対応
  • 中国対応は「中」レベル(専用難読化なし)
PIAの強み
  • 月額約¥300という圧倒的なコスパ(Proton VPNより¥140安)
  • 同時接続無制限(デバイス数制限なし)
  • ポートフォワーディング対応(P2P最適)
  • FBI令状にログ提出ゼロの実績
  • Deloitte監査済みのノーログポリシー
PIAの弱み
  • 速度がProton VPNより約35%遅い
  • 米国拠点(5アイズ加盟国)
  • アプリがクローズドソース(透明性低い)
  • サーバー数非公開(透明性低い)
  • 中国対応は「低」レベル

最終結論

総合的にはProton VPNが上回ります。速度・プライバシー・サーバー数のすべてで優位であり、月額¥140の差額は十分に価値があります。特に、プライバシー保護を最優先する方、オープンソースVPNを求める方、速度を妥協したくない方には、Proton VPN一択です。

ただし、予算が最優先の場合や、デバイス数が10台以上で同時接続無制限が必要な場合は、PIAも十分に優秀な選択肢です。月額¥300で91カ国128ロケーション、Deloitte監査済みのノーログポリシー、同時接続無制限が利用でき、コスパは業界最高クラスです。P2Pファイル共有(トレント)を頻繁に使う場合も、ポートフォワーディング対応のPIAが便利です。

迷った場合の判断基準: プライバシー保護を最優先するか、予算を最優先するか。プライバシー保護を最優先する場合は、Proton VPNを選んでください。予算を最優先する場合は、PIAを選んでください。

どちらのVPNも30日間の返金保証があります。まずは実際に契約して試し、速度や使い勝手を確認してから判断するのが最も確実です。Proton VPNは無料プランもあるので、まずは無料プランで使い勝手を試してから有料プランに移行することも可能です。

他のVPNとの比較はVPN比較2026年最新版で詳しく解説しています。NordVPN、ExpressVPN、Surfshark等のトップクラスVPNとの比較もご覧ください。コスパ重視の方は安いVPNランキングもぜひ確認してください。

この記事でおすすめのVPN

よくある質問

関連記事

VS比較」の記事をもっと読む

同じカテゴリの記事で理解を深めましょう。

この記事の著者

V

VPNジャーナル編集部

VPN専門メディア|実機テスト年間100回以上|IT・通信分野10年以上の経験

VPNジャーナルは、VPN・ネットワークセキュリティの専門メディアです。実機テストと独自調査に基づき、忖度のないレビューをお届けしています。

最適なVPNを見つけましょう

VPNジャーナルの診断ツールで、あなたにぴったりのVPNが見つかります。

🔍

どのVPNを選べばいいか迷っていませんか?

5つの質問に答えるだけ。14社から最適なVPN TOP3を20秒でマッチング。

無料で診断する →